ふー、今仕事が終わったぜ!
心置き無く、怖話に投稿出来るな!と思いながら打っております。
他の先生方には遠く及びませんが、私は私なりのやり方とお話をさせていただきます。
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あれは確か、私が小学校三年生だった頃のお話です。
その頃の住まいは、小学校にほど近い長屋の団地に住んでいました。
ああ、その頃は「ドリフ」と「ひょうきん族」、どっちを観るかで揉めていましたね…。
そんな事はどうでもいいですよね……。
そう、あれは確か暑い暑い真夏日の出来事。私はなけなしの50円を持って団地の上に有る「早川商店」さんに、アイスを買いに出かけました。今はもう、お店は辞められております。
「あぢぃーー!しぬーー!」などをほざきながら トコトコ歩いて早川商店に到着。
「おっチャーン!アイス下さい!」と声を掛けると奥から少し小太りのおっチャーンが出てきました。
「おー!マコか!アイスは何がいいんだ?」と聞いてきたので、
「どうせなら、当たり付きのアイスを!50円しか無いけど!」となけなしの50円を見せた。当たり付きではないが、ジャイアントコーン美味いけど100円…買えないし。ホームランバーは30円、当たり付きだが物足りない。…悩んでいると、おっチャーンが「まこチン!これならどうだ!」と昨日入荷したばかりのアイスを見せてくれた。
名前は忘れましたが、持ち手はコーンでトップ部分はメインのジェラートみたいなアイスでドーム状になっている奴。
「そ、それだー!」と私は無造作に一個取り出し、なけなしの50円を払ってかぶりつく!「うめー!アイスうめー!」
感極まりながら家に帰る。
持ち手はコーンだけど、逆三角形のカップに入っていて、その中に「クジ」が入っていた。
「ああ、これか。まあ、当たんないと思うけど…」と期待度0%で二つ折りのクジを開いてみる……。
テレテレテッテッテーン!!【ドラクエのレベルアップの音】
マコさんは当たりクジを手に入れた!!
「あ!当たった!」と小さく喜ぶ。何故、小さく喜ぶかと言うと、兄貴達が家に居るので派手に喜んでしまえば、当たりクジは「没収」になるからだ!
コソコソと靴を履き、又早川商店に足早で向かう!!マコさんの素早さが上がった気がした!
「おっチャーン!!当たったバイ!!」と方言丸出しだが、本当に言った言葉なのでここは敢えて言わせていただく。
「おお!よかねー!当たりクジ見せて!」と言われ、自慢気に見せる。
「よし!じゃあ一個選んでよかよ!」とおっチャーンが言ってくれたので、また同じアイスを選ぶ。
おっチャーンにありがとうを言い、またアイスを頬張る。帰り道、そんな二回連続で当たるなんてあり得ない…と思いながら
当たりクジを開く…
テレテレテッテッテーン!!
マコさんがまたもや、当たりクジを手に入れた!!
「おおお!!なんてついてる日だ!!」と又、早川商店に足早で向かう!
マコは運と素早さが上がった気がした!!
「おっチャーン!!また、当たったバイ!」とおっチャーンに言うと、
「はあ?またかい!よー当たるねー!」と当たりクジを渡し、又同じアイスを選ぶ。
そこでおっチャーン「まこチン、3回目が当たったらジャイアントコーンやろうか?」と言ってきた。おっチャーンは鷹をくくっていたんだろう…勇者マコが次に当たりが来ないと…!!
しかし、偶然とは怖いものである。
テレテレテッテッテーン!!
その場でクジを開封し、おっチャーンの目の前で当たって見せた!
その瞬間、「ジャイアントコーン!!」と雄叫びを上げました!おっチャーンの奥さん おバチャーンも現れ、「なんね?騒がしかね!」と奥から出てきた。
おっチャーンは渋々、勇者マコにジャイアントコーンと当たり付きのアイスを渡した。その後、またもう一回当たり合計4回の当たりで、ジャイアントコーンまで貰う始末。おっチャーンもおバチャーンも怪訝そうな顔でマコを見ていたが、何も不正はしていないので、自信満々で帰り兄達に報告。「マコ、一生分の運 つかったんじゃ?」と言われても、アイスを愛す勇者マコなのでその時は気にもしませんでした。
今となっては「人生の半分の運使ったかも…もったいねー。」と懐かしみ、思い返す元勇者マコなのでした……。
作者マコさん
全く怖くないけど暇な人、見てください!!