5歳になる娘は、お婆ちゃんの形見である日本人形をとても大切にしている。
いつもは家族全員が食卓を囲む一階のリビングに置いてあるのだが、ある時から何度注意しても夜中に起き出しては、人形を二階の寝室まで持ち込むようになった。
そしてその日も目覚めると枕元に人形が座っていた。
きゃああああ
私は思わず人形を払い除けた。
前日から旦那は娘を連れて実家に帰省していた為、今家には自分一人しかいない筈なのだ。
頭から被った布団の隙間からそっと覗いてみると、床に落ちた人形は消えていた。
しかし、クローゼットの前に置いてある等身大の鏡に、ベッドの下からこちらの様子を伺う人形の姿が写っていた。
【了】
作者ロビンⓂ︎
うーん、微妙かな?…ひ…