初投稿です。
嘘の様な実話です。
文章力の無さはご容赦下さい。
それでは…
あれは高校生のころやからもう20年程前の話し。
当時は、自分と同じ様な幼稚な考えを持つ、まぁ世間一般では不良と呼ばれる奴らとツルんでました。
毎晩何をするでも無く、コンビニの前でワイワイガヤガヤと。
自分達が世界の中心だと思ってましたね。
今となってはお恥ずかしいですが(汗)
あの日もいつもの様にK、Y、私の三人で我最強説を唱えてました(笑)
季節は11月。
夜はヒンヤリとし、三人共これでもか!て位着込んでたのを覚えてます。
そんな、もうすぐ年末…という時期に三人の中で一番お調子者のKが発した一言。
『肝試し行こ!』←満面の笑みで
すかさずYが『なんでやねん!』
そして私『とりあえず歯くいしばれ!』
と訳の分からんやりとりを10分程し、結局肝試しに行く事になりました。
目的地は歩いて40分程かかる山の廃校。
道中も関西人特有のミニ漫才の様な会話を繰り返し、これから肝試しに行くという空気ゼロ…
そんなこんなで辿り着いた廃校。
K『やっと着いたやん!』
Y『遠すぎるわボケ!』
何故かKの頭をハタくY。
K『とりあえず中入ったら直線勝負やで!』
Y・私『は?』
K『そこ入ったら結構長い廊下になっとるやん?』
Y『そうっぽいなぁ』
私『で?』
K『そやしその廊下をダッシュすんねんて!』
Y『あぁそういう事な。分かった!』
私『やんのかいな!Σ(゜Д゜)』
と、長々とミニ漫才を披露し、やっと入口のドアの前に辿り着きました。
その廃校は何年前からあるのか分かりませんが、木造校舎のかなり年季を感じる建物でした。
外から見てもKが言っていたように入口を入ってすぐ長い廊下になっているのが分かりました。
木で作られた入口の扉には鎖と南京錠がかけられていましたが、錆び付いていたのであっさり破壊成功。
ギギギ…と音を立て開く扉。
三人の正面に真っ暗な長~く続く廊下が姿を現しました。
『あれて先の方で直角に曲がってるよな?』
月明かりでうっすらとしか見えない廊下の先を見つめてYが言いました。
K『曲がってるなぁ。ほなあそこ曲がって突き当たりまで先に行ったもんの勝ちで!』
Y『よっしゃ!ほなスタンバイや』
そういうとKとYはおもむろにクラウチングスタートの姿勢へ…
私?
全っ然やる気無しです!
むしろこの二人のやる気の意味が理解出来ませんでした(笑)
Y『よ~いドン!』
Yのかけ声で二人が一斉にスタート!
二人共猛ダッシュ!Σ(゜Д゜)
遠ざかって行く二人の背中を見送る、全くやる気の無い私。
『あいつらほんまにアホやなぁ』
と彼らの抜け具合に関心?しつつ、そろそろ廊下を歩き出そうかなぁ…と足を一歩踏み出す?
『ん?踏み出せん?』
『なんやこれ?足動かん?てか身体が動かん!?』
余りに突然で何が起こったのか理解出来ませんでした。
走って行く二人を呼び戻そうと叫びます。
『………?!あかん!声もでぇへん!』
ここでやっと自分が金縛りにあっている事を理解しました。
途端に迫ってくる恐怖心。
街灯の一つも無い真っ暗な山の廃校。
そんな所で一人取り残された私…
『やばい!これはやばい!』
見ると二人はもう直線を走りきり角を曲がろうとしています。
『ちょっ…待てって…』
声の出ない私の叫びが彼らに届くはすがありません。
とうとう彼らが角を曲がってしまいました。
と、角を曲がった彼らと入れ替わる様に廊下に突然何かが現れました。
『あかん!やばいやばいやばい!』
遠くの方で、ボンヤリとしか見えないソレに絶望とさえ言える恐怖を感じた私は力任せに身体を動かそうともがきましたが、見えない無数の手にガッシリと掴まれているかの様にピクリとも動きません。
ただ真っ直ぐにソレを見続ける事しか出来ません。
『!?動いた?!』
はっきりとは見えませんが何となくソレが動いた気がしました。
『左右に揺れてる?』
そんな事を考えていた矢先…
ドドドドドドドドドドドドドドド!!
ソレが私の方に走って来ました!
よく幽霊って滑る様に移動するって言いますよね?
全然違います!
物凄い足音をたてて私目掛けて走って来たんです!
『やばいやばいやばい!』
『来んな!来んな!』
段々とソレが近づいて来ます。
私の視界が捕らえたソレは古ぼけた衣を身に纏い、ボサボサの髪を振り乱し、白目の部分が真っ赤に染まった老婆でした。
ソレとの距離はまだ15mはあったと思いますが、何故かはっきり見えました。
およそ人では無かろうソレが更に私に近づきます。
この時、私はそら号泣でしたよ。
失禁もしてました…
でもそんな私の心境は無視してソレは物凄い速度で私に近づく。
後5m、3m、2m。
『来んなぁ~!』
……………
1cm…
私の顔と老婆の顔の距離…1cm…
身体中がブルブル震えて涎と涙がとまりませんでした。
そんな私を真顔で見つめる老婆。
ニタァと気持ちの悪い笑みを浮かべたと思ったらスッと消えました。
『あ"ぁ~』と声にならない音を出し、それでもやっと終わったと少し落ち着きを取り戻しかけていた私。
……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………!?金縛りとけてへん…
廊下の先に見えるソレ…
ドドドドドドドドドドドドドドド!!
作者かい
最後まで読んで下さって有り難うございます。
文章力!(怒)
と突っ込みを入れている皆さんの顔が浮かびます(笑)
やはり私は読む側に徹します!
と言いながら機会があればまた投稿させて頂きます(^^)v
有り難う御座いました。