公園についた私は、手に入れたばかりの新しいスマホで花の写真を撮りまくっていた。
携帯ショップに出向いた時に、一目惚れしたのだが、あいにく展示品の色がちょうど売り切れてしまっていて、あきらめていると、ちょうどキャンセルになった商品があるということで、すぐに飛びついたのだ。価格も少しお安く手に入り、大満足だった。
片っ端から、バラ園のバラを取りまくっていると、何故か自撮りモードになった。
あれ?おかしいな。指が当たったのかな?そう思い、歩きながらカメラモードのスマホを操作した。
まだ操作に慣れないので、四苦八苦している。画面に自分の足が交互に出る。
右、左、右、
ヒール
ん?
私は、スマホの操作の手を止めて、自分の足元を見た。
今日はウォーキングシューズよね?何?ヒール?
見間違いか。
私はまた、歩きながらスマホを操作する。
右、左、右、画面につま先が交互に出る。
nextpage
wallpaper:884
shake
!!!
左足の位置から女が覗いた。
「キャア」
私は叫ぶと、スマホを投げ捨ててしまった。
ガシャリ。
嫌な音がした。
wallpaper:1063
道行く人が何事かと、私を振り向いている。
私は我に返り、慌ててスマホを拾った。
何かの見間違いよ。
思わず投げ捨ててしまった。
壊れたかな?私は、暗くなった画面をボタンで起動させた。
私は、悲鳴をあげそうになって口を押さえた。
見知らぬ女が、バラをバックに驚く私と肩を組んで映っていた。
作者よもつひらさか
今日ウォーキングの時に思いつきました。撮って来たバラです。