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短編2
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私の母2

寝付けないのでまた母の話でも書こうかと思います。

我が家の家族構成諸々に関しては最初に投稿した「私の母」に記載してありますので気になる方はそちらをご覧ください。

私が高校生くらいの時の話です。

まだ父も存命で家には父、母、祖母、私の4人で住んでいました。

ある冬休みの夜、父が友人の家に呼ばれ飲みすぎたので泊まってくると連絡があり母と2人で居間でテレビを見ていました。

深夜1時をまわり、特に面白い番組をやっているわけでもなかったのでなんとなくテレビをつけたままコタツに入り

母は懸賞付きクロスワードパズルを、私は母の携帯電話(当日なのでガラケー)をデコるように命じられてチマチマ作業をしていました。

テレビの音と母が鉛筆を動かす音以外たまに会話する程度で静かな時間でした。

不意に台所の方からコトコトというかコンコンというかそういった音が聞こえて来て

「なんだろう?」と思って顔を上げると母も同じく台所の方を見て訝しげな顔をし、私が顔を上げていることに気がつくとこちらを見て

「見てこい」という視線を投げてきました。

私は無言で顔を向け「自分で行けよ」という意思を表しましたが睨まれたので渋々見に行くことになりました。

コタツから出るとやはり寒い。

早く確認して暖かいコタツに戻りたいなぁ

などと思いながら台所へ向かうと音の出処はすぐにわかりました。

流しの下から聞こえてきます。

「ゴキ〇リだったらやだなぁ…」と思いつつしばらく眺めていましたが、寒さに耐えきれず意を決して扉を開くと

ヒュッ!!

と扉から何か白い物が飛び出してきて私の頬をかすめて出ていき、居間の方へ飛んでいきました。

その直後

パァン!!

と。居間の方から新聞紙か何かで机を叩くような音が聞こえたので居間へ戻ると母が先ほどまで手にしていたクロスワードパズルの雑誌で机を叩いたようでした。

その体勢のまま窓の方を見つめているのでどうしたのかとたずねたら

「悪いもんじゃなかったと思うけどこっちに来たから叩いた。窓の外に消えていったから仕留め損ねたっぽい」

と悔しそうに言って舌打ちを1つしてまたクロスワードパズルを再開したので念のためカーテンを開けて外を見てみましたが異常はありませんでした。

扉から出てきたモノは間違いなく「物質」や「生物」ではありませんでした。

なにか白いモヤのようなもので、何かはわかりませんが私も別段悪いものではないなと直感で思いました。

しかし、なにか良くわからないものをまるでハエやゴキ〇リでも叩くかのように雑誌で叩いた母がむしろ何なんだ。と思いそのまま言ってみると

「虫だったら雑誌でなんか叩かないよ。気持ち悪い」

と返ってきました。

得体の知れないもんはいいのか。

その方が怖いし気持ち悪いわ。

Concrete
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ピノ様
巡回ありがとうございますw
大工でガッチリした父より男前な母が私は大好きですw

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りこさん
わぁ、お読みくださってありがとうございます!!

前作にも記載しましたが母は身長150cmほどで年齢より若く、ゆるふわ系で友人達曰く「見た目はかわいい系。中身はガテン系」ですw
芸能人だとYOUみたいな感じですかね。
まだまだ母の逸話はあるので時間があれば投稿させて頂きたいなと思っておりますのでまたお付き合い頂ければ幸いですー

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