怖い話ではないのですが、よろしければご覧下さい。
タイトル通り、私の母の話です。
まず、私の家族の話を少々。読み飛ばして頂いても構いません。
今は一人暮らしをしていますが、5年前まで母と祖母と3人で市営の団地に住んでおりました。
元々は、両親、母方の祖母、8歳年上の兄、6歳年上の姉の6人家族で住んでいたのですが
兄は20の時に自立
姉は25で結婚して旦那さんの家に嫁いで行き
両親と祖母と私で住んでいました。
私も20の時に一度家をでているのですが、22の時に父がガンで無くなり、母と祖母だけでは心細いだろうと思い家に戻り3人で住んでいました。
今は落ち着いたので、また家を出て一人暮らしをしていますが、時々様子を見に行っています。
イメージしやすいように家族の外見
父:身長185cm色黒で筋肉質。強面でよく893とまちがわれる。
母:身長153cm色白で栗色のふわふわ天パ。友人曰く見た目は若くてかわいい
兄:身長175cm顔が私ととても似ている。無口でのんびり屋だがしっかり者
姉:身長163cm青木さやかを少し美人にした感じ。親兄弟の誰にも似ていない。ワガママな性格。
私:身長178cmよく伊藤英明に似ているといわれるがよくわからない。
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前置きが長くなりましたが、今後も家族の話を書くことがあるので先に説明させていただきました。
さて、本題の母の話です。
私の家族は不思議な体験をしたり、見たり聞いたりする事が多いのですが
特に私と母は多いのです。
その中から今回は一つ。
私が18くらいの時の話です。
高校を卒業後すぐに就職し、実家から出勤していたのですが
働き始めたばかり、それも学校に行きながらバイトで働いていたのとは違う環境に慣れていなくてクタクタになっていたので、家に帰ると風呂に入りすぐに寝てしまう。という感じの生活でした。
その日はつぎの日が休みだったので
『ゆっくり寝られるなー』
などと思いながら0時頃には布団に入って横になってうとうとしていると
突然酷い耳鳴りがして、体が動かなくなりまして…
あー...疲れてるんだなー と特に気にせず、そのまま寝ようと思ったのですが、何やら部屋の扉の方から声が聴こえる気がする…
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よーく聞いてみると
『...けて…...あけて…』
と言っているように聞こえる。
いやいや、開けようにも体が動かないし仮に動いたとしても開けないよ?
などと思いながら、さてどうしたもんかと考えるも疲れているし、眠くて頭が回らない。
その回らない頭で『隣の部屋にかーさんがいるからかーさんに頼んでくれ...』などと考えながら寝てしまいました。
ちょっと補足すると、私の部屋は入口がドアノブ式の木の扉とベランダに出る窓が対面にある四畳くらいの部屋
母の部屋はその隣で入口がふすまで私の部屋と同じくベランダに出る窓が対面にある六畳くらいの部屋です。
話を戻しましょう。
そんなこんなで寝ていると、部屋の扉を
sound:14
ドンドンドン!と叩く音で目が覚めました。
私は一瞬アグレッシブな幽霊だな...と思いましたがそうではなく、母でした。
母が怒りながら私の部屋の扉を叩きながら
「ユウ!!ユウ!ちょっと開けなさい!!」
と呼んでいました。
なんだよ眠いのにー と思いながら返事をして出ていくと、予想以上に怒った顔の母がいました。
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私「なに、どうしたの?」
寝起きでぼんやりしながらたずねると
母「どうしたじゃないよ!あんた、変なもん送り付けて来て!」
どうやらあの幽霊、本当に母の所へいったようだ。
母曰く、何やら息苦しいので目を覚ますとショートヘアの女がのぞき込んでいたらしい。
母の部屋のふすまは開けっ放しにしてあったので、直接行ったのだろう。
私「ごめんごめんwで、どうしたのさアレ」
母「びっくりして顔の辺り殴ったら消えたよ。こちとら眠いってのに…ホントやめてよね!」
Oh...物理で殴って解決したのか母よ...
幽霊より母のほうが怖い。
本気でそう思いました。
特に面白いオチもなく、怖くもないですが読んでくださってありがとうございました。
作者望月 優雨