【重要なお知らせ】「怖話」サービス終了のご案内

短編2
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何をした?

『それで、…なんだよ。え!それ、本当か?へぇ〜…』

突然かかってきた彼からの電話。久しぶりすぎるせいか、自室で結構長く話し込んでいた。

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…プッ

…ププッ

__ん?

…プツッ

…ッポン!

電話の奥からギターの弦を弾くような音が聞こえた。

(ギター弾きながら、電話してんのか?こいつは。)

そう思いながら話していた。

が、微かに聞こえていた音は少しずつ大きくなってきた。

…プ…プツッ

…プ…

……ポポッポン!

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耐えかねた私は

『ねぇ__』

そう、言いかけた時。

ツーツー…

画面を見れば“通話終了”不自然なタイミング。

『私、今、話そうとしたよね⁇』

と呟きながら、すぐさま掛け直すと

「何で、今切ったの⁇」

と彼は言ってきた。

__?私は、切るどころか、話そうとしていたはずだ。

話を聞けば、私がいきなり切ったと言う。互いに話が食い違い、状況が全く分からなかった。更に、最悪なことに彼の声が異常なほどに小さくなって、ほとんど聞こえないのだ。

何とかして声を聞こうとボリュームを最大にするが全く駄目。

__なぜだ?

この時も、さっきの謎の音はする。しかも、その時より大きくなって。

『さっきから気になっているのだが、ギター弾きながら話すのをやめてくれ。』

「え?」

『だから、弾くな!』

「弾いてないぞ?っていうか、音って何?聞こえないよ?」

__んんん?

おかしい。はじめは、ケータイの故障かと思った。が、調べても特にどうということはない。それがわかったのは、自室を出た時だ。自室から一歩外に出ると普通なのだ。つまり、自室にいると何かしら事故るわけだ。

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私の部屋は、日常的に本棚から本が落下したり、物が移動してたりする。勿論、それらは整頓してある。しまいには、誰かの歩き回る音もする。だから、次第に気にしなくなった。霊感があるとはいえ、意識してまで見るつもりはないし、家族は「居ない」と言う。それが、当たり前だった。

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が、今回は異常だった。弦を弾いているような音に混ざり、彼とは違う声が聞こえた。彼も私も自室にいたため、誰もいない。

彼は「またかぁwコエェ」と電話の向こうで笑っている。

『笑うな!…まぁでも、慣れたし、良いよ。話。遮って悪かったw』

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…プッ…ポン!(ゆ…い…)

…ププププッ

…ポポポポポン!(………い!)

…プツップッ(…さ……!)

…ゆるさない…ゆるさない…ゆるさない!

…ッポン!

__私が何かしたのだろうか?

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*mamiさん*
怖い、コメントありがとうございます。
何というか、家族の前で騒ぐわけにもいかないのでw
楽しんでます(駄目かw

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