先日、友人が我が家の生保の保障見直しで来た。
彼女は私より年上で、某大手生保会社に勤めていて生損保のアドバイスやセールスを仕事としている。
そして3児の母。
長男は20代、次男は中学1年、長女は小学5年生。
バツイチなので長男だけは前夫の子である。
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「最近の若い親ってさー、ホント常識知らずでビックリしたよ!」
コートを脱いでソファーに腰掛け、開口一番にこう言った。
私が淹れたてのコーヒーを出すと、「ありがとね」と言って一口啜る。
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「普通、授業参観って親は静かに子供の授業を見守るものでしょ?それをさ、◯◯ちゃんのお母さん久しぶり〜!なんてデカい声で廊下で井戸端会議よ?しかも授業中よ?先生の声も聞こえないくらいって、あり得んでしょ!?」
彼女の剣幕に押されて、私も夫も「そうですね…」と小さく返事。
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「1番ビックリしたの、次男の卒業式だよ!卒業式の案内には『小学校の卒業式に相応しい服装で』って書いてあるのにさ、紋付袴とか振袖とか、はいからさんみたいな服装の子もいて、大学の卒業式か!成人式か!ってツッコミどころ満載だったよ!」
そう言いながら、コーヒーをまた啜る。
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「子供だけならまだしも、お母さんまで振袖とか袴姿の人いてさ、◯◯ちゃんのお母さん可愛い♪とか言っちゃってドン引きしたわ」
モンペ(モンスターペアレンツ)が跳梁跋扈する時代であるから、そういうDQNな親もいるんだろうなぁと思いながら話を聞いた。
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「何が怖いって、親のDQNさがハンパないトコだよね!」
大人になりきれていない親が子育てをする今、子育ての質も落ちているのだろう。
卒業する我が子よりも目立つ親って、確かに神経を疑う。
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「おまけに親睦会すら来ない親いるんだよ?そういう場所で意見言わないくせに、何かあるとケチ付けてきてホント、ムカつく」
今の教育の現場って、不祥事をやらかした教師ばかりに焦点を当てやすいが、生徒の親だって学校に全てを押し付けるのもどうかと思う。
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本来なら親の役目であることまで学校に求めるのは、間違いだ。
家庭の問題は家庭で解決するのが当たり前。
「校庭で子供と草むしりする企画があった時もね、スカートにピンヒールよ!?普通、そんな格好で来ないでしょ!?」
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友人の話に、すでに苦笑しかできない私と夫。
「ゴテゴテのネイルまでしちゃって、『私、軍手も何も持ってきてないんですけど〜』だって。やる気ないなら来るな!って感じだよね」
そんな親の育てた子供が将来、政治を担うのかと思うと寒気がした。
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果たして、こんなDQN親はどこまで増殖するのだろうか…。
将来の日本は、どうなってしまうのか…。
不安というより怖くて仕方ない。
[おわり]
作者ゼロ
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
私の世代にはDQN親なんて、いませんでした。
常に子供から一歩引いて見守る親が多かったです。
それを考えると、今の親って自分の親から何を学んできたんだろうと不思議に思います。
モンペやDQN親が少しでも減ることを願いますね。
どうしても、子供より自分が大事って感じにしか思えません…。