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【4話】エンディング【店長】

長編12
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【4話】エンディング【店長】

夏も終わりに近づいた日の事だ。

夏休みの課題が終わっていない学生達が慌て出す頃だろうか。

学生時代などとうに過ぎ去った俺はと言うと、店が定休日なのもあり1冊の文庫本を読んでいた。

以前から読み続けている、シリーズ物のファンタジー小説だ。

つい先日発売されたシリーズの最終巻である。

物語はクライマックス、最終決戦を終え、平和になった世界で主人公が想いを寄せていたヒロインに告白するシーンだ。

結末は言わずもがな。

晴れて恋仲になった主人公とヒロインが、自分達が守り抜いた世界を背に、口付けを交わして物語は終わった。

1つの物語が終わったと言う、得も言われぬ喪失感を胸に抱き、俺は本を閉じた。

やはり物語はハッピーエンドに限る。

あとはアフターストーリーを脳内補完する事にしようではないか。

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話は変わるが、最近ふと思う事がある。

以前、俺は休日をどう過ごしていただろうか?

誤解のないように言っておくが、健忘症等ではない。

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と、言うのも、春先に自分の店に1人のバイトがやってきた。

倉科と言う大学生だ。

オカルト好きな彼女に付き合わされ、俺は様々な事を体験してきた。

思い出すのはその事ばかりで、それ以前の事は霞がかかったかのようにボンヤリとしか思い出せないのだ。

そこから思い至るに、とても遺憾ではあるが、俺は倉科と一緒に居るのを楽しいと思っているのだろうか。他の記憶が掠れてしまう程度には。

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ドン!ドン!ドン!ドーン!

ドン!ドン!ドン!ドーン!

そんな俺の思考は、かつてドイツで生まれた有名な作曲家の手掛けた交響曲、その冒頭のリズムによりかき消された。

叩かれたのは運命の扉ではない、俺の家の玄関だ。

インターフォンがあるだろう、どこの非常識な野郎だ。

「てんちょー!居るのはわかっているんだー!無駄な抵抗はやめて出て来い!」

ドラマで聴くようなセリフが外から聞こえてきた。倉科の声だ。

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今しがた頭に思い浮かべていた異性が、休日に自分の家を訪問して来たのだ。

思春期の男子なら狂気乱舞するところであろうが。

生憎と俺は思春期の純情な少年でもなければ、倉科に思いを寄せていると言う事もない。

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「田舎の母さんが悲しんでるぞー!こんな事はやめて早く出て来い!」

まだ言っている。

ちなみに母親は俺が小さい頃に死んだ。住んで居たのも田舎ではない、もう滅茶苦茶だ。

倉科はそんな事を知らないのでネタで言っているのだろう、俺も特に気にしていないが。

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居留守を決め込んでもいいのだが、こんな茶番を続けられれば近所にも迷惑だ。

追い返してしまおうと玄関に向かう。

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しかし、玄関を開けた俺の前に立って居たのは、想像していたのとは違う人物だった。

年は倉科と同じくらいだろうか、整えられた黒髪ロングヘアーの見た事もない少女が立って居る。

白のワンピースにホワイトデニムジャケットと言うなんとも可愛らしい見た目だが、和服を着せれば「大和撫子」と言う言葉が似合うであろう。

まぁ、要するに美人だ。

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「こ、こんにちは・・・」

恐る恐ると言った感じで挨拶をされた。

「あ、あぁ・・・こんにちは。」

半ば条件反射で返してしまったが、誰だ。

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「じゃじゃーん!びっくりしました?びっくりしました?」

意味不明な擬音を発しながら倉科がドアの影から顔を出した。

やはりコイツが絡んでいたようだ。

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「はぁ・・・人が読書し終わった余韻に浸っていた所を邪魔して、何の用だ?」

「賢者タイム?」

誰かコイツを黙らせてくれ。

「ご、ごめんなさい。お邪魔でしたか?」

自分が言われたと思ったのか、大和撫子ちゃんが謝ってくる。

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「いや、君に言ったわけじゃない。どうせコイツの良からぬ企みだろ?」

「良からぬ企みじゃありません!ユカが相談があるそうです!」

ユカと呼ばれた少女がコクリと頷く。

どうやらまた厄介事のようだ。

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初対面の少女を家にあげるのもどうかと思うのだが、この夏の熱気の中立ち話をするのも気が引ける。

追い返すことも出来たのだが、それをしないあたり俺も損な性格をしていると思う。

「おー!結構広い部屋ー!」

遠慮も無く人の部屋をジロジロと見回す倉科とは対照的に、ユカちゃんはおずおずといった感じで腰を下ろした。

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ボスン、と言うような音を立て、人のベッドに腰を下ろす倉科。

「てんちょー!オススメの紅茶!」

コイツの図々しさはどこからやってくるのか。

お前に言われずとも出すつもりだ、俺は3人分の飲み物を用意する。

ユカちゃんは借りて来た猫の様に縮こまりながら座っている。

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紅茶を飲む仕草が様になっている、良い所のお嬢様なのだろうか。

だが倉科の友人だ、一癖も二癖もあるのかもしれない。

「あ、すごい。これとっても美味しいです。あそこの通りのカフェなんですよね?サキちゃんがいつもオススメしてるので気になってたんですけど。これは本当に美味しいです。」

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うん、凄い良い子だった、疑ってごめん。そしてサキちゃんとやら、君は天使か。

「ぷはー!うめぇ!」等と言っている倉科とは大違いだ、お前はオヤジか。

「ありがとう、店に来たらもっと旨い物もある、今度是非そのサキちゃんとやらと一緒に来てくれ。」

グイッと、倉科に袖を引かれた。

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「なんだ?」

「ワタシ、サキチャン。」

カタコトだった。私、サキちゃん。とでも言ったのだろうか。

そう言えば履歴書には・・・倉科 沙希、と書いてあった気がする。

コイツが沙希ちゃんか、どうやら沙希ちゃんは天使ではなく、オヤジだったようだ。

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「私の名前忘れてたんですか!酷い!私とは遊びだったのね!」

ギャーギャー騒いでいる。やかましい、お前なんか倉科で十分だ。

「で?お前は俺の名前覚えているのか?」

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コイツから店長以外の呼び名で呼ばれた記憶がないのだが。

「店長権兵衛さん!」

即答だった。コイツとは後で個別に話し合う必要がありそうだ。

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「すまない本題に戻ろう、なにかあるんだろう?先に言っておくが除霊なんか出来るわけじゃないぞ?話だけならまぁ、聞いてやる。」

ポツリポツリと、彼女が今置かれている状況を語り出す。

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「私は、東雲 由香と申します。突然押しかけてしまう形になってすいません。店長さんに相談すればどうにかなるかと思いまして。」

由香ちゃんにまで店長と呼ばれた。どうやらもう俺の名前は店長で確定らしい。

それにそんなに期待されても困る。

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何故、俺の所に話が来たのかと言うとだ。

以前、梅雨も明けた初夏の事だ。

倉科がフリーマケットでアクセサリーを買った時、事故死した女性の霊を連れて来た事があった。

そのアクセサリーは事故で亡くなった方の遺品だったわけだが、俺達は通夜の席にまで乗り込んで遺族に遺品を渡し、事なきを得たと言う事件だ。

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由香ちゃんはその通夜の席に参列していたそうで、俺の事を霊能力者だとでも思ったのだろう。

その時俺と一緒に居た倉科に、一緒に居た人は霊能力者なのか?と相談したそうだ。

全く、奇妙な縁もあったものだ。

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「店長はね!7人ミサキも退治した事があるんだよ!」

出来るわけねぇだろ。裏高野の退魔師や、地獄先生ですら退治出来なかった存在だ。

「話の邪魔するな沙希ちゃん。」

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どうやら、7月の中頃から、由香ちゃんに異変が起こっているらしい。

最初は些細な事だった。

通っている大学の近くに一人暮らしをしている由香ちゃんだが。

帰宅すると微かな違和感を感じた。

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何に違和感を感じているのかもわからないが、何かがおかしいらしい。

それ以来、自分以外は誰も居ない筈の部屋から視線を感じたり、得も言われぬ悪寒を感じたりしたそうだ。

そしてソレは日に日に強くなる一方で。

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2週間ほど前からは、自分以外誰も居るはずの無い部屋から物音が聞こえたり、人影を見るようになった。

極めつけは今日の朝の事だ、顔に気持ち悪い感触がして目を覚ました由香ちゃんは、その違和感の元を確かめようと手で顔を擦った。

自分のものではない髪の毛が、びっしりと、顔一面に貼り付いていたと言う。

気持ち悪い等の騒ぎではない、自分以外家には誰もいないのだ。

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「今、その髪の毛は持ってないよな?流石に。」

その感触を想像してしまった俺は顔を歪めながら質問する。

「もってません・・・あんなもの・・・」

由香ちゃんは既に泣きそうになっている。

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「家に来て調べて貰えませんか?」

「いいのか?何かが出来るわけじゃないぞ?」

年頃の一人暮らしの女の子の家だ、男をあげるのに抵抗はないのだろうか。

「構いません!助けて下さい!」

なりふり構っていられないようだ。ここまで言われたら放っておく事もできないだろう。

最悪本職の人間に頼めばいい。

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由香ちゃんの家には俺の車で向かう事にした。

そんな事が起きた後だ、家に帰るのも怖いだろう。後部座席で俯いて居る。

「店長の事だから、千人斬りをした伝説の妖刀とか置いてあると思ったんだけどなぁ・・・」

あるわけねぇだろ、俺は何者だ。コイツは相も変わらずマイペースだ。

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だが、この時ばかりはコイツのアホさ加減に救われた。空気が少し、柔らかくなった気がする。

もしわざとやってるなら大したものだ。

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程なくして由香ちゃんの部屋に着いたわけだが、想像通りと言うのか、かなり綺麗に片付けられた部屋だった。

失礼だとは思いながらも、職業柄食器類には目が行ってしまう。

ワイングラスは・・・ロブマイヤーか。

ティーカップは・・・ヘレンドだと・・・

やはり良いとこのお嬢様なのか、凄まじい物を使っておられる。

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おっと、件のベッドは・・・

倉科と由香ちゃんはリビングで待っていてもらい、俺は寝室に確認に行く。

「変な事するなよー!」

倉科に言われた。するかアホ。

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朝の状態のままなのだろう、それそれは凄い有様だった。

由香ちゃんが飛び起きたせいで乱れたシーツ、その上に大量の髪の毛が散乱している。

年頃の少女が使用したままのシーツだ、あまりじっくりと見るのも気が引けるが、そうも言っていられない。

赤みのかかった長めの金髪だ、毛根は・・・どれにも付いていないな。

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さてと、詳しい話を由香ちゃんから聞いていく事にしよう。

俺はリビングに戻る。

「由香ちゃんの周囲に、長髪で赤みのかかった金髪をしたはいるか?」

「いますけど、それなりに沢山いますので・・・」

そりゃそうだ、大学生にもなれば髪は染めるだろう。

アホの子代表の倉科でさえ茶髪だ。

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「あの髪の毛には毛根がなかった、異変が起こる頃に髪の毛を切った子は?」

どうやら心辺りがあるのかだろう、ハッと息を飲んだ。

「朱里ちゃんが・・・」

吉川 朱里、と言う由香ちゃんの親友がそれに該当するらしい。

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「それともう一つ、その子が髪を切る直前、君自信に大きな出来事はあったか?」

「大きな出来事ですか?」

「具体的に言おうか・・・そうだな・・・恋人が出来た・・・とか。」

「なんでわかったんですか?2週間程前から交際している方がいます。」

どうやら当たりのようだ。

さて、不味い事になったな。

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「ここから話すのはあくまで仮説だ、気を悪くしないで聞いて欲しい。

まず、その朱里さんとやらが髪を切った理由・・・これは失恋だろう。

では、朱里さんが好きだった相手は?

ここまで言えば想像は出来るな?君の恋人だ。

要するに、これは朱里ちゃんの生霊の仕業だろう。」

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「そんな・・・」

「まぁ、あくまでも仮説だ。」

由香ちゃんはショックを隠し切れない、親友から生霊を飛ばされているのかもしれないのだ、落ち込むな。と言うのが土台無理な話だ。

「まずはこの仮説が正しいのか事実確認が先か。」

朱里さん本人に問いただすわけにもいかんだろう。

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まずは由香ちゃんと朱里さんの共通の友人に電話をかけてみる。

が、これはすぐに解決した。

「アタシ、由香と同じ人を好きになっちゃった。」

と、朱里さんから相談されていたと、友人の一人から聞けた。

だがそれと同時に「由香の恋が叶ったって!アタシもさっさと割り切って応援しなきゃ!」と、気持ちの区切りをつける為に髪を切った事も。

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これは、困ったな。

朱里さんの生霊でまず間違いないだろう。

朱里さん本人は、由香ちゃんを応援すると言っている。

だが、自覚していないだけで心の奥底では諦めきれず嫉妬しているのだろう。

それも、生霊が実体化するほどに激しく。

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生霊は当人同士の問題であるが故、本職の人間でさえ払うのは難しい。

本人でさえ自覚していない事を話し合いで折り合いをつけるのも、これまた難易度の高い事だ。

「彼と別れた方がいいのでしょうか?」

「いや、それはしない方がいい。逆効果になる可能性もある。」

「じゃあ・・・どうすれば。」

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「そうだな、まずは朱里さんからプレゼントされたりした物があるなら全部だしてくれ、生霊と言うのは物を介して飛んでくることが多い、処分しよう。

電話やメールの連絡は此方からはするな、連絡が来ても最低限の事以外は言うな。

学校で会った時も同じだ。

辛いかもしれないが、あとは時間が解決するのを待て。それしかない。」

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「・・・わかりました。朱里ちゃんから貰った物は1つだけあります。」

寝室にあるデスクの上に飾ってあるペンダントで、朱里さんから誕生日に貰ったものだそうだ。

「それは俺が預かって処分しておく、いいな?」

「はい、お願いします。」

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「俺はそのペンダントを処分してくる。倉科、お前はここで由香ちゃんと一緒に居ろ。」

「サー!イエッ!サー!」

こいつのこのテンションはこう言う時に助かる。

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俺は先ほどまでいた寝室に戻る。

デスクの上に・・・あった、これか。

如何にも女の子が好きそうな、ぬいぐるみに囲まれ、そのペンダントは置いてあった。

ローズクォーツのはめ込まれている。

愛を司る女神アフロディーテのパワーストーンを介して、失恋の生霊とは皮肉な事だ。

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ペンダントを手に取る。

その時、左足のくるぶしに違和感を感じた。

手だ、デスクの下の隙間から手が伸びて、俺の足を握っている。

同時に、デスクの上にあるぬぐいぐるみが、一斉に机の下に転がり落ちる。

おいおい、滅茶苦茶だな、処分はさせないって事か・・・。

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流石に恐怖したが声には出さない。

彼女達からは此処は死角になって見えていないはずだ。

手を振り払い、速足でリビングに戻る。

「じゃあ、これを然るべき場所に持って行って処分してくる。すぐ終わらせるから待ってろ。」

そう言って踵を返し、玄関のノブに手を掛けた時だ。

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背後から悲鳴があがった。

何事かと振り返る。

リビングから寝室へと至る扉、丁度そこに女が立って居る。

短めに綺麗に切り揃えられた金髪の女だ、彼女が朱里さんか。

まさか・・・これ程とは・・・。

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彼女達はへたり込んでいる。

由香ちゃんは「ごめんなさい、知らなかったの、ごめんなさい。」と呟いている。

俺は情けない事に、恐怖のあまり動けないでいた。

冷汗が溢れる、耳鳴りが凄い、吐きそうだ。

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しかしソレはゆっくりと、歩を進めながら、由香ちゃんの方に歩み寄り・・・

ピシッ------!

何かが割れるような音が聞こえ、ふと、体が動いた。

が、その時にはソレはもういなくなっていた。

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どういうことだ、なぜ消えた。

由香ちゃんと倉科が恐怖のあまり泣き叫んでいるのを尻目に、手に握り絞めたペンダントを見た。

ローズクォーツには1筋、ヒビが入っていた。

この程度で終わるのか?そんな物なのか?

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しばらく3人で部屋の中に固まっていた時だ。

由香さんの携帯に着信があった。

着信音に「うっひゃあぅ!」と倉科がビビっている。

電話の相手は先程朱里さんの事を教えてくれた友人だと言う。

電話口から此方にまで聞こえるくらいの音量で声が聞こえてきた「大変!!朱里が!朱里が!」

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先程、朱里さんの運転する車が、中央分離帯に突っ込む大事故を起こしたとの事だ。

生霊を飛ばしている事により、集中力が低下していたのだろう。

ブレーキも掛けずに路側帯に突っ込んだ事故現場は、それはそれは悲惨な状態だったと言う。

朱里さんは、即死だったそうだ。

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こんな終わり方は・・・流石に酷過ぎる。

後味の悪さと、ほんの少しだけの違和感を残して、この事件は終わりを迎えた。

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事件から1週間が過ぎた頃だ。

少しずつ傷も癒えてきたのだろう。

由香ちゃんは、件の彼氏を連れて店に来てくれた。

物腰柔らかく、それでいて包容力もあり、冗談もそこそこ言う、とても好印象を受けた。

これはモテるだろうな、と男の俺でも思う。

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「あんな事がありましたからね!幸せになるといいですね!」

と、倉科が俺に向かって言ってきた。

俺は、答える事が出来なかった。

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テーブル席に座り、楽しそうに話す2人。

その後ろ、虚ろな瞳で立ち続ける朱里さんの存在を見てしまったから。

どうにかしてやれないものか・・・。

俺は溜め息を吐きながら、彼女達の事に頭を捻らせるのだった。

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現実は物語とは違う。

ハッピーエンドで終わるとは限らない。

きっと、彼女達3人の物語はこれからも続いていくのだろう。

どんな結末が待っているのか、それは誰にもわからないが。

Concrete
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