先に断らせて頂くが、この話にオチは今の所ない。
現在進行形で続いているから。
俺自身にもいつ終わるのかもわからないし、そもそも何なのかもわかっていない。
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事の始まりは2年程前。
とある同人サークルに所属している俺は、次回製作の打ち合わせをSkype会議でしていた。
主にノベルゲームや、ボイスドラマが主の活動なのであるが。
それぞれにシナリオ、イラスト、BGM、MIX、プログラムと仕事が割り振られていて、かつ全員が声も担当する事になっている。
ちなみに、今でこそ此処で店長を書かせてもらっているが、同人活動の方は、シナリオ脚本は一切手を触れていない。
男女4:4で、20代前半~30代までの8人グループなのだが。
ふと、会議通話中のみんなの声に紛れて、おかしなものが聞こえてきた。
60代くらいだと思われる男性の老人と少年の声である。
先程も言った通り参加メンバーは全員が若い、しかしだ、完全にヘッドセットから聞こえてくる。
これがまた不思議な事に何を言っているのか聞き取れない。
ボソボソと囁くように、かつガサガサと何かを擦るような音が混じり。
ハッキリと老人と少年の声だとわかるのにも関わらず、何を言っているのかだけは解らない。
「誰かおじーさんと男の子近くにいる?」
試しに聞いてみても、誰も心当たりはないし、俺以外にそんなものが聞こえる人もいなかった。
「アレじゃね?言ってる意味がわかったら呪わるヤツ的な!」等々憶測が飛び交い出す。
みんなビビりだしたり、冗談はやめろよ~、等と言ってくるのだが。
何故だろうか、不思議と怖いとは思えない。
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それ以来である。
俺が、家で、ヘッドホンを付けていると、ふと、その謎の声が聞こえるようになった。
そう、家でヘッドホンを付けていないと聞こえないのだ。
会議中なのは関係がなかった、作業しながらBGMを聴いていても、ゲームをやっていても聞こえる。
俺は通話、ゲーム時に使用するゲーミングヘッドセットと、音楽用のヘッドホンがあるのだが。
そのどちらでも件の声は聞こえて来る。
しかし、イヤホンでは聞こえない、謎である。
聞こえてくるのは大体深夜、23時過ぎくらいなのだが、2週間聞かなかったと思えば、数日連続で聞いたりもする。
10秒で終わる時もあれば、数十分ボソボソと聞こえ続ける時もある。
声に変化もあった、若い男女の声、中年の声、多数の少年少女の声、色々聞こえるようになった。
しかし、老人と少年が圧倒的に多い。
はてさて意味不明なのだが、正直に言おう、まったく怖くないのだ。
いや、不可思議には思うのだが、声を聞いていても怖いと思わないのが怖い。
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自分自信、変な症状だとは思うのだが、家でPCの前に座り、ヘッドホンを付けていると落ち着くのである。
何もしていなくても、何も音楽を流していなくても付けている。
多分この心理状況と関係があるのではないか、と思っているのだが。
如何せん店長や倉科と違って、何も見えないし、何も感じないのだ。
俺自身にこれをどうにか出来ると思わないのだが。
この現象に動きがあったら、また書き込もうかと思う。
作者フレール
えー、今回はワタクシの実体験となります。
なりますと言うか現在進行形。
店長シリーズの筆休め程度に・・・