中編3
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夢日記

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初めまして。宵都 みやと申します。

今回が初の投稿になります、拙い文章ですがご容赦下さい。

これは私の実体験になります。

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数ヶ月ほど前、突然の思いつきで

私は夢日記なるものを始めました。

最初の数日は夢を見たり見なかったり

内容を朧げにしか覚えていなかったりと

普段と何ら変わりませんでした。

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ですが、一週間ほど経つと、変化が現れます。

明晰夢を見る頻度が上がるのです。

明晰夢というのは、妙に感覚がリアルだったり、

夢の中でも意思を持って動いたりできる夢のことです。

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その夢の中、有るときはひたすらに小路を歩いていたり、

また有るときは暗い箱のような空間に見覚えの無い女と二人。

その女にじぃ、と見つめられていたり。

リアル故に何だか気持ち悪かったです。

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さて、そんなある日、また私は夢を見ていました。

従兄弟と二人、手首にアイスの入ったコンビニの袋をぶら下げてあるいています。

と、従兄弟が十字路の向こうに猫を見つけたらしく、

「あ、お兄、猫がいるよ」

嬉しそうに道の向こうへ走って行きました。

私も後に続き、歩きだそうとしたときでした

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ギュイイイイッッ、ゴシャァッ!!

shake

けたたましい音を立て、銀色の塊が目の前を通過しました。

数秒、頭の中を整理できずに立ち尽くしていましたが、

従兄弟の事を思いだし、慌てて道の向こうへ走りました。

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立ち止まった私の眼前には、大きな鉄の塊と、

その下からじんわりと広がる赤黒い液体。

辺りを見渡しても従兄弟の姿は見つからず、

私は足元に広がりつづける赤を呆然と見つめ、手から袋を落としました。

足首に当たる、冷たく、ぐんにゃりとした溶けかけたアイスの感触に、

私は目を覚ましました。

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朝から気分が悪い、と私はベッドから這い出ました。

その日は丁度、従兄弟の家へ行く予定だったので、尚更不快感と不安が大きかったのです。

「ねぇ、お兄、アイス買いに行こ。」

一通りゲームなんかで遊んだ後、従兄弟が言いました。

「え、叔母さんがパ●コ買っといてくれたじゃん」

私が言うと、「俺ガ●ガ●君食べたい。コンビニ行こーよ。」

と、財布を用意し始めました。

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仕方ない、と私も軽く支度をし、家を出ます。

コンビニでお目当てのアイスを買い、帰路に着いたとき、

十字路で従兄弟が声を上げます。

「あ、お兄、猫がいるよ」

聞き覚えのある台詞、

「竜、危ない」

走りだそうとする従兄弟の手を、

私は咄嗟に掴みました。

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目の前を大型トラックが通りすぎます。

従兄弟は目をぱちくりさせていましたが、私は安堵感でその場に崩れ落ちてしまいました。

「お兄ありがとう、大丈夫?」

私を心配そうに覗き込んだ従兄弟に、大丈夫と伝え立ち上がろうとすると、耳元で小さな舌打ち、次いで女の声が

「つぎは あのこを もらう にどめの ゆめが さいごと おもえ」

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以来、夢日記はやめて仕舞いましたが、最近も稀に明晰夢を見ることがあり、

次に従兄弟の身に何か有る夢を見れば

もう助けることは叶わないかも知れないという

妙な確信があり、就寝前は何時も気が気ではないのです。

以上が体験談です。お付き合い頂き、誠にありがとうございます。

読者様の中に、そのような体験をされた方はいらっしゃいますでしょうか?

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⏩Salt様
コメントありがとうございます。
やはりデジャヴはあっても夢が現実にそのまま現れることは無いのでしょうか・・・
不思議です。

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私も明晰夢ちょいちょい見るので読んでてドキドキしました。
デジャヴのような感覚は子供の時にたびたびありましたが、明晰夢が現実になったわけではなかったと思います。

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