中編3
  • 表示切替
  • 使い方

昔拾った箱2

music:7

この話は

昔拾った箱の続きになります

読み難いとは思いますが

よろしくお願いします

nextpage

music:1

Y「H、最初に拾った時の状況を

詳しく聞かせろや」

私「あいよー」

nextpage

music:3

その箱を見つけたのは5年前

私は心霊や妖怪

そして宗教の研究を仕事の合間にしていた

目的地に着いたのは昼の1時

周辺の住民に聞き込みをして

その家に入った

それは都内の某所で活動していた

いわゆるカルトと言われる

宗教団体の跡地の一軒家にあった物だった

その箱は

祭壇の上ではなく

裏に保管されていた

大きさは指の先から肘くらいの大きさ

見た瞬間に

明らかに異質な存在感を放っていた

鍵がかかっており開かない

中身が見たい

開けたい

開け

開け

開け

半狂乱になって

鍵を壊そうとして

ブチっと音がして我に返った

Yと一緒に修行をした時に

和尚様からもらった数珠が

バラバラになり手首から落ちた

nextpage

冷静になりよく見ると

危険な香りがした

予感や予想ではなく

確信に近い

自分1人ではどうすることも出来なそうだ

仕方ないYと相談しよう

Yに電話をして

風呂敷に包み

電車に乗って

Yの家に向かう

sound:24

しばらく電車に揺られていると

電車が急ブレーキをかけた

そして

ドーン

途中で電車に衝撃が走った

周囲で

ザワザワと小声で話している

車内アナウンスが流れた

「ご乗車のお客様にご案内いたします

この電車は人身事故のため

次の駅でお乗り換えください」

nextpage

困った

仕方ない

次の駅で乗り換えるために電車を降りる

sound:32

Yから着信が入る

Y「おい?まだかよ

駅で待ってるんだけど?」

私「人身事故だっていうから乗り換えだよ

もう少し掛かると思う」

Y「マジかーもう少し待ってる

近くなったら連絡して」

ブチ!

電話が切れた

nextpage

乗り換えの電車が来た

ホームの椅子から立ち上がり

電車に乗った

席はガラガラだ

連結部分に1番近い座席に座って

本を読み始めた

だが

突然、猛烈な睡魔が襲ってきた

眠い

目を閉じた

nextpage

「次は〜〇〇

〇〇に止まります

お乗り換えの方はこちらでお降りください」

アナウンスで目が覚めた

電車に揺られているうちに

いつ間にか寝ていたようで

ボーっと辺りを見回した

nextpage

………

……

寝過ごした

しまった

だいぶ寝ていたようだ

上の網棚を見ると

sound:18

ない

箱がない

焦って探しても見つからない

仕方なく電車を降りて

電話をかけた

Y「あいよー?まだかー?」

私「ごめん寝過ごした」

Y「あぁ?」

私「しかも箱がなくなった」

Y「んだと?今どこだ?」

私「〇△駅」

Y「大した距離じゃねぇな

わかったそこで待ってろ」

nextpage

数十分の間待っていると

駅員を後ろに2人連れて

Yがきた

nextpage

そのあと駅員と話して

置き引きだろうと言われて

Yの車に乗って走り出す

直ぐにYが口を開いた

Y「逃げられたな」

私「なにが?」

Y「除霊するつもりだったんだろ?」

私「うん、あれは素人じゃ危ないもの」

Y「だから逃げたんだろうよ

まぁ縁があったらまた見つかるだろ」

私「でも、あの箱は危ないぞ

中にめんどくさい者がいそうで」

Y「仕方ねぇよ

とりあえずお守りなくなっただろ?

代わりを用意せんと」

私「ありがとう」

nextpage

長くなるので続きます

Normal
コメント怖い
2
4
  • コメント
  • 作者の作品
  • タグ

はとさん
ありがとうございます
なんとか3話にまとまりました

返信

はじめまして。

とても好きな感じのお話です。少し淡々とした会話も三人の関係性も気になります。
読みづらくありませんよ!
続き気になります!楽しみにしていますね。頑張ってください。

返信