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短編2
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「ある約束」

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身長は180㎝以上

長い脚に小さな顔

切れ長の目にどこかミステリアスな雰囲気

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自分で言うのも何だけど

私は美人だしスタイルも一流

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でも余り外には出ない

だって大勢の目がうっとうしいから

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それでも私だって女の子

やっぱり誰かに褒められたいし

カワイイ!美人だね!って言われたい

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だから時々外に出掛けるんだけどなかなか理想の男性は現れず

だれも本当の私を見てくれない(やりたいだけ)

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だからもう最低限のルール

「ある事」に触れさえしなければ

多少の事は目をつぶるのに

その約束すら誰も守ってくれない。

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そんな諦めムードの中久しぶりに町を歩いてると

向こうから冴えない地味系男子が・・・

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そして私を見るなり

その地味男が私に向かって猛ダッシュ

そして私にいきなり頬ビンタ!!

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「えっ?」

と、唖然としてる私にその男が

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「こんな真夜中に一人で歩くな!危ないだろ!」

思わず「ご、ごめんなさい」と謝る私

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そして私の腕を強引に掴んだまま私を家まで送った後

また無言で町に出て行く地味男

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その日から私の胸は毎日ドキドキ

それと生まれて初めて男が怖いとも思った。

でもこのドキドキは明らかに別のドキドキで・・・・(照)

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それから数日後何とか彼を探し出し

あの時のお礼と謝罪をし

彼といっぱいお話しできました。

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何でも彼は一人でも不良少年、少女をなくす為

毎日夜回りを自主的にしている

普通のサラリーマンらしい(笑)

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でも夜回りをしてると逆に不良達に絡まれたり

自分が警察に職務質問されたりで

何かと大変みたい(心配だけど)

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そんな不器用な正義感がマスマス私を夢中にさせ

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めでたくカップルになれました。

とにかく優しくて、誠実で、男らしいし

私との「ある約束」もずっと守ってくれるし

最高の彼氏です。(ノロケてスミマセン。)

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だからこそ早く彼からの

「綺麗だね!カワイイ!」

って言葉が聞きたくて

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髪形変えたり、服の趣味を彼に合わせたり

色々アプローチした結果

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まさに今、彼の部屋で

彼に見つめられてます。(死にそうです。)

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「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

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そして数秒の沈黙後

彼の口から

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「そろそろ、その白いマスク取ってくれない?」

私:「・・・・お前もか!(涙)」

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