短編2
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今だから納得した話

どうも、夢(ムゥ)です。

これは、私が子供の頃の体験で

最近、妙に納得できた出来事です。

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その日は、曾祖母(父側)のお見舞いに行く予定だった。

買い物等で遅くなり「やはり明日にしよう」と親に言われ、

私は『どうしても今日が良い』と駄々をこねたらしい。

けれど、面会時間も終わりそうな時間だったし、その日には行けなかったそうだ。

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そして就寝した私は変な夢を見た。

猛烈に尿意に襲われ、激痛に耐えながら

祖母の家のトイレへ駆け込むのだが

トイレには曾祖母が座っていて

にっこりと笑顔で

規則的に手を振っていて

『お願い!そこをどいて!』と

私が悲願するも反応は無く

なんだか怖くなって違うトイレへ・・・

めちゃくちゃな内容ですが

それをどこのトイレでも繰り返す夢でした。

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そんな夢を見ていたら、夜中・・・23時頃だったと思う。

母に起こされて「病院に行くよ」と言われた。

訳の分からないまま、寝ぼけて病院に行くと

曾祖母は亡くなっていた。沢山の人のすすり泣きが聞こえ、

初めて見た、怖い祖父の泣き顔に戸惑ったのはよく覚えている。

曾祖母にそっと触れると硬く、冷たかった。

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この夢の話を両親にすると、「それは虫の知らせかもしれない」と言われ

祖母譲り(母側)の霊感があった私は、驚きもしなかったし

『これが、虫の知らせってやつか~』とかなんとなく思っていた。

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それから3年間。

私は原因不明の婦人科系の病に悩まされた。

どこを検査しても ”異常なし”

なのに止まらない出血 激痛 それによる不眠症

私の精神状態はボロボロで、学校にもほとんど行けなかった。

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最後に紹介制の大きな私立病院で検査し、

とても強力な抗生物質を投与され、気付いた頃には完治

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していた。

祖母が「曾祖母が、貴女をきっと守ってくれる」と、

火葬の時にいれた10円玉でお守りを作ってくれていた。

そのお守りが壊れているのを見て

『守ってくれてありがとう』と思ったのを覚えている。

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でも、今になって思うんです。

たまたまココのサイトで

悪霊と善霊の簡単な見分け方を知ったんですけど

shake

≪白目が黒目(黒く)に覆われていないか≫ なんですって

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私が見た曾祖母は

にっこり笑顔なんかじゃなくて

目が真っ黒だったんじゃ?

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怖いと感じたのは

私の中のセンサーが危ないと

教えてくれたのでは?

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婦人科関係で苦しんだのは

あの夢と 繋がっていたのでは?

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曾祖母は、もしかしたら

私を・・・・と考えたのですが

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葬儀で皆が泣いている中

あの時、涙一粒も出なかった自分に

妙に納得したのでした。

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