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おうひと -最終章- 鬼

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支店に配属され、1ヵ月、ちやほやされるのにも慣れてきた頃、私は学生時代の仲間である友人と飲むことになりました。学生時代の友人と飲むことになりました。

当然、現在の仕事のことを友人に言うと、友人がとんでもないことを話し始めました。

「お前が昔よくボーダーシャツの男だなんだって言ってたよな?でそのあとに家に手紙がきたりとか。

ボーダーシャツの男のことは分らないけど、手紙はいたずらで俺ら仲間内で面白半分で出したんだよ。」

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・・・嘘だろ、、、そんなことって。私は頭が混乱しました。

現にあの男の気配はその場でも強く感じていましたし、手紙がからかいというのもすぐには納得できませんでした。友人はこう続けました、

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「封筒にも切手貼ってなかっただろ?そこでいたずらだって気づくと思ってたんだけど、というか気づいた上でネタに走ったのかと思っていたよ。

それと長野に旅行に行った際に、車が動かないとかお前いって周りを脅かそうとしてたよな、あれ、お前がアクセルとブレーキを間違えて踏んでたの皆知ってるんだよ。

それもネタでやっているのかと思ったけど、あまりにお前の演技が迫真すぎて少しびびったよ(笑)」

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・・・・・・次の日、私は頭が働かないまま出社しました。

すると朝一番で支店長に呼び出され、病院に行くように言われました。

1ヵ月何とかしてあげようと思い、周囲とも協力したが、仕事もろくに出来ておらず、いつもぼーっとしている状態が治らないので病院に行くようにとのことでした。

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病院に行った結果、適応障害、うつ病であると診断されました。そのとき私はやっとわかったのです。男の正体が。

・・・あの男は私のストレスの疑心暗鬼が生み出した存在だったのです。

そうです、よくわからない事態や、突発的なこと、今までと違う環境下に置かれた際にかならずあの男は現れました。すべては私の妄想であり、現実逃避であったのです。

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現在私は仕事を辞め、療養中となっています。相変わらず男の存在を感じながらですが、いつかこの男と決別できるよう自分を変える良い機会であると信じ、毎日を過ごしております。

おうひと -最終章- 鬼

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あんみつ姫様
白と黒にそのような効果があるとは知りませんでした。結局リュックサックがなんの意味があったのか分からず駆け足で完結させてしまいました…今作を糧に次回作を頑張ります(^^ゞ

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