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俺達は今、山で遭難しボロボロ小屋の中で助けが来るのを待っていた。
しかしこの小屋に来て2週間助けがくる気配は一向にない。
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空腹と寒さに俺(A男)の体力もドンドン失われる中
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仲間達のヒソヒソ声が・・・
「もうこいつはダメだなぁ」
「誰も運べねえぞ?」
「ここに置いとくしかねえな。」
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どうやら近くにある今より若干マシな小屋に移動するらしい
しかし俺はこの登山中に骨折してしまい
誰かの助けがないと歩く事ができない。
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ましてやこんな山奥だ
手助けする方だって相当な危険が付きまとう。
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それに誰も口には出さないが
みんなも内心こう思ってるハズだ。
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「こんな時に骨折なんて・・・」
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しかし
「私は絶対イヤ、A男をここに置いとくなんて」
と、泣き叫ぶR子の姿が・・・
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このR子とは幼稚園の時からの友達で
よく喧嘩もしたが、
家族ぐるみで旅行に行ったり
悩みを打ち明け合ったり、
お互いの彼氏彼女を紹介したりと
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まさに姉?妹?そんな関係の女性だった。
そんなR子からの必死の訴えに
生まれて初めて友達以上の感情が芽生え
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「R子・・・・・」
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再び意識を取り戻すと
みんながこのボロボロ小屋に残ってくれてた。
そして溢れ出る涙を必死にこらえながら
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「R子ありがとう!そして愛してる(涙)」
と命がけの告白
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「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・」
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「頭は絶対イヤ、気持ち悪いから!腕や足がいい!」どうやらR子はジャンケンに負けたみたいです。
作者DQ
食糧として・・・