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短編2
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ジャンケン

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俺達は今、山で遭難しボロボロ小屋の中で助けが来るのを待っていた。

しかしこの小屋に来て2週間助けがくる気配は一向にない。

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空腹と寒さに俺(A男)の体力もドンドン失われる中

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仲間達のヒソヒソ声が・・・

「もうこいつはダメだなぁ」

「誰も運べねえぞ?」

「ここに置いとくしかねえな。」

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どうやら近くにある今より若干マシな小屋に移動するらしい

しかし俺はこの登山中に骨折してしまい

誰かの助けがないと歩く事ができない。

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ましてやこんな山奥だ

手助けする方だって相当な危険が付きまとう。

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それに誰も口には出さないが

みんなも内心こう思ってるハズだ。

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「こんな時に骨折なんて・・・」

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しかし

「私は絶対イヤ、A男をここに置いとくなんて」

と、泣き叫ぶR子の姿が・・・

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このR子とは幼稚園の時からの友達で

よく喧嘩もしたが、

家族ぐるみで旅行に行ったり

悩みを打ち明け合ったり、

お互いの彼氏彼女を紹介したりと

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まさに姉?妹?そんな関係の女性だった。

そんなR子からの必死の訴えに

生まれて初めて友達以上の感情が芽生え

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「R子・・・・・」

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再び意識を取り戻すと

みんながこのボロボロ小屋に残ってくれてた。

そして溢れ出る涙を必死にこらえながら

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「R子ありがとう!そして愛してる(涙)」

と命がけの告白

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「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」

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「頭は絶対イヤ、気持ち悪いから!腕や足がいい!」どうやらR子はジャンケンに負けたみたいです。

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