私の家には犬がいる、それもただの犬ではなく血統書つきの由緒正しい秋田犬。
名前はボブ。
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ある日、私は近所の道端に捨てられていた柴犬の子犬を家に連れて帰った。
子犬はすぐにボブと仲良くなった。ボブは毛づくろいをしてあげたり、自分の餌を子犬に与えたりしていた。
子犬が少し大きくなった頃、ボブは少し体調が悪くなっていた。
原因は栄養失調。ボブは子犬が大きくなっても自分の餌を子犬に与えていたようだった。
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ボブの体調とは裏腹に子犬のほうは元気一杯で、日に日に大きくなっているようだった。
私はボブにその元気を分けてほしいと心の底から思った。それから数日後。
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子犬は家から姿を消した。
ボブの体調は良くなってきている。
きっと子犬の新鮮な元気を貰ったからだろう。
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やはり食べることは生きることなのだ。
私は後悔していない。
マイペット-完-
作者ジンジン
ボブ・・・何食ったんだ