自分達で作ったサッカーチームで大会に出まくっていた頃、乱暴なチームと対戦して足の甲にヒビが入り膝の靭帯がのびて、松葉づえ生活に。当時付き合っていた彼女はお嬢様でドS。ここぞとばかりにやりたい放題だった。左足だった為オートマの車は運転出来た。
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ある日、心霊スポットに連れていけと、いつもの超上から発言。彼女の友達を乗せて有名なトンネルに行った。トンネルの中まで歩いて見に行くって降りて歩いて行った。勿論松葉づえついて俺も強制参加。トンネルの中の染みがやけに怖く見える。
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彼女達は現実主義で自分達で見たものしか信じないようで、心霊現象なんて一部の人が見る幻覚か狂言と良く言っていた。
暫くして俺は足が痛いし耳鳴りが始まって、なにかが起こる気配満載になって来た時。
友達の一人が
『凄い肩が重い。頭が痛いし気持ち悪い』
と言いながら車に戻ると言い出した。俺も足が痛かったので一緒に車に戻りました。
彼女達は何をしているのか長々帰って来ない。友達は具合がどんどん悪くなってきている様子。助手席に乗るように言って座席を倒して寝せる。
仕方が無いから松葉づえ付いて迎えに行った。ソコには3人で固まって泣いている彼女達。慌てて近寄り何があったか聞いてみたがプチパニック(涙)叩くは蹴るは引っ掻くはで俺一人大惨事。車に戻るよう促すと彼女達は俺の後ろを見ながらダッシュ。。
松葉づえをつきながら置いてきぼりかよっと呟くと肩に手を置かれた感覚と女の声で
『大丈夫後ろに居るよ』
と潰れた声がした。
そこから先は凄かった(笑)松葉づえ投げて車迄、猛ダッシュ。多分ボルトに匹敵するスピードだったと思う。
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車に戻ると車は彼女達がロックしていて俺の後ろを指差し泣き叫んでいる。恐る恐る振り向いて見ると
何も居ない。
でも凄くやな感じ。
車を開けてもらい乗り込もうとすると
耳打ちするように
『大丈夫後ろに居るから』
とまた同じ声がした。
すぐエンジンをかけその場から逃走。
そして彼女達を送り自分は自宅へ帰った。
後日彼女達と話す機会があって聞いたら顔面血だらけで顔が焼けた女の人が追いかけてきた的な感じだった。考えたら俺だけ見てなかったんだな~なんて考えていたら後ろから呟く声が
『あなたが死ぬまで後ろに居るからね』
と声がした。
作者徹人
実話です。この後病院に行き松葉づえを弁償。完治まで数週間かかり、彼女は少しおかしくなり別れ踏んだり蹴ったりだった徹人でした。たまに今も後ろにいるのかな~と不安になることもありますがどうなんでしょうね。