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私は誰かと仲良くなるキッカケとして
自分の大好きな都市伝説を色んな所で喋るんだけど
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中でも「凶悪犯罪者心理テスト」
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この話が自分達も参加できると言う事で職場や飲み会でもかなり評判がいい
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だからもっと驚かそう
もっと自分に興味を持ってもらおうと
日頃からトーク力を上げる練習もしている。(笑)
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ただもしこの都市伝説と同じ答えをする人がいたら・・・
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そんなある日、私の発注ミスのせいでT上司と二人だけで残業する事態が
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私:「・・・・・・・・・・」
T上司:「・・・・・・・・・・」
私:「・・・・・・・・・・」
T上司:「・・・・・・・・・・」
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「カチカチカチ」と1時間、2時間秒針の音だけが社内に響き渡る。
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「早く帰りたい」
半ば半泣きになりながら仕事を進めてると
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「ガタッ!!」
突然席を立つT上司
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ヤッパリ怒ってるのかなぁ?
イラついてるのかなぁ?
もしかしてクビ?
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もうここからいなくなりたいとビクついてると
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「はい!」と
目の前にホットコーヒーが・・・
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「えっ?」と後ろを振り向くと
子供の様に無邪気で優しい笑顔のT上司が
「そんなに根詰めないで(笑)」
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唖然とする私に
T上司:「ちょっと休憩しようか?」
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その優しさにたまらず泣き出した自分。
そしてどうしていいのかわからずアタフタしだすT上司
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そして数秒の沈黙後二人の目が合った瞬間
照れくさいやら何やらでお互い大爆笑。
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T上司:「良かった笑ってくれて」
私:「スミマセン、自分のせいでこんな夜遅くまで」
T上司:「部下を守るのが上司の仕事だから」
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その言葉に今まで冷たくて厳しいそんな怖いイメージしか持てなかったT上司の印象はドンドン崩されていき
数分前までの張りつめてた空気が嘘のように仕事もはかどり気付けば残業も終わってた。
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しかしこの人ともっと話したい、もっと自分に興味をもってもらいたいと
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帰り支度をしてる所、無理やり引き止め仕事の悩みやら恋愛観を色々聞いてもらってる内に
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いつのまにか私の十八番
「凶悪犯罪者心理テスト」をT上司が答える事になってた。(スミマセン)
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幸せに暮らす父親、母親、娘の三人家族がいました。
でもある時、父親が病気で亡くなってしまい
母親は亡くなった夫の葬儀をすることに。
すると、その母親は、葬儀に来ていた男に一目惚れをして~
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とそこまで話すと最初はイヤイヤ聞いてた上司の反応が予想以上に良いので私も得意顔になりドンドン話を進め
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その日から母親は起きてる時も寝てる時も
その葬儀に来ていた男の事がどうしても忘れられない。
そして「どうしよう、どうしよう、どうしよう」と毎日、自問自答する母親・・・
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その頃にはT上司の顔もどこか強張り
完全に私の話の虜になってる様子(笑)
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そして一呼吸置き、神妙な語り口で
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数日後…夫を亡くした妻が娘を殺します。
一体、なぜでしょう?
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決まったーッ!!
と部屋で何十回、何百回と練習したトーク力を
思う存分発揮でき、満足げにT上司の答えを待ってると
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T上司:「なんで私のやった事知ってるの?(怒)」
T上司が未亡人だと、この時初めて知った。
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T上司:「・・・・・・・・・・」
私:「・・・・・・・・・・」
すると
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「ぷっアハハハハ」と
我慢しきれない様子で大爆笑するT上司。
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そして青ざめてた私の頭をなでながら
「君ってホント可愛いね。」
と職場を後にするT上司。
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その瞬間、私は彼女(T上司)に恋をした。
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だから私は嫁と娘を殺した。存在が邪魔だから
作者DQ
女上司