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最近日々の生活に疲れ
元々田舎である事がしたいと思ってた俺は
妻と相談の結果
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仕事を辞め○○県の山奥にある○○村と言う村に住む事にした。
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コンビニどころか自動販売機一つなく
夜の9時頃には辺り一面真っ暗になる
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しかし村人達は凄い親切で
「困った事があったら何でも言ってね(笑)」
「今度みんなでご飯食べに行こう?」
「○○ちゃん(息子)寂しくしてない?」
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と積極的に俺達家族に話かけてくれて
又、仕事を辞めたばかりで大変だろうと野菜や果物なんかもたくさん持ってきてくれた。
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そんなある日、村の集会があると言う事で
村長の家に呼び出され
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部屋に入ると日頃から親切にしてくれてるご近所さんと
その中心にいる村長らしき人物が・・・
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最初は何気ない会話でお互い笑いつつも
内心はお互いがお互いの心を探り合う
イヤ~な時間が30分程過ぎた所で、突然
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「過疎化の進むこの村がなぜ今も存在出来てるか分かるか?」
と俺に質問を投げかける村長
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俺が口ごもってると
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「○○様のおかげじゃ」と
今度は俺を諭すように語りかける村長
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この○○様とはこの村を守る神様の事らしく
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村の中心にでっかくたってるクスノキがその○○様と言う事らしい。
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で、結局村長は何が言いたかったかと言うと
そのクスノキの維持費のためにお金を出せとの事。
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まあ名目上そうは言っても
実際は村の防災費やら福祉費に企画費
そんな費用に使うのだろう?と思い聞いてくも
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この村長マジだ!!
本気で○○様を信じている。
そしてそれは村長だけではないこの部屋にいるご近所さんも含むみんなが信じている。
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その○○様を
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しかしその○○様にかかる費用がとんでもない額で
そんな金を出してたら俺達は破産してしまう
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すると村長やご近所さん達から
「金は魔物じゃ持ってても人間を滅ぼすだけ」
「全財産を○○様に捧げて」と
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「神様の維持費も金じゃねえか」と思いながら
四方八方からくる「金は悪だ!」攻撃に
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俺:「金のかかる神なんてこっちから願い下げだ!!」
と勢いよく啖呵を切り部屋を出て行った俺
しかし次の日から・・・
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あれほど俺達に会いに来てた村人は一向に来なくなり
外で会っても完全無視
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そして聞こえるヒソヒソ話
「あ~あ可哀そうに・・・(笑)」と
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村では○○様に嫌われた事になったらしく
俺達にかかわると自分達まで災難がくると
まさに「触らぬ神~」に状態になってしまった俺達家族
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そして徐々にひどくなる村人達からの嫌がらせ
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家の壁には「出ていけ!」「ゴミクズ!」の落書き
外に洗濯物でも干そうものなら全部盗まれ
俺らだけ誘われない村の新年会と忘年会
他にも数えきれない嫌がらせの数々の中
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・・・・息子がいなくなった。
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そして必死で探す俺達に
「○○様からのご指導だね」
とニヤつく村人達
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数日後、警察の捜査の結果、
村長の家横の空き地に埋められてた息子の遺体
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「○○様の祟りじゃーッ」と叫びながらパトカーに乗せられる村長
そして今までされた嫌がらせの証拠写真を元に村人達を訴えた俺達夫婦
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こんな俺達を誰が疑う?
作者DQ
保険金殺人