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Tは母子家庭で育ち裕福ではなかった。
そのイライラからいつも中心になって僕をイジメてた。
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そんな僕に周りの人間は
「いじめられる方も悪い」
「なんでやり返さないの?」
「悔しくないの?」と
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勝手な事もたくさん言われたけど
そんな事自分だって分かってた。
でも、怖いんだから仕方がない。
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だから僕は耐えた。
この学校を卒業さえすれば?
人間関係さえ変われば?
と僕は毎日毎日耐え続けた。
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でも中学に入っても高校生になっても
Tは僕の前から離れることはなかった。
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そして年を追うごとに
僕に対するイジメはエスカレートしていき
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教育料として毎月何万と言うお金を払わされ
「お前はサンドバッグだ!」と殴られ続け
その殴られるタメの木刀を僕自身が買いに行き
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まるで漫画の様な非現実的で残酷な生き地獄が続いた。
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そして今日、初恋の女の子とTを含むその他大勢の不良達の前で
僕は裸踊りをさせられてる。
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「オラもっと笑顔で踊れ~(笑)」
「お前コイツの事好きなんだろ?(笑)」
初恋女:「もうやめてあげなよ可哀そうじゃん。(笑)」
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そして数日後
今度は自分の部屋がムチャクチャ荒らされてた。
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更に壁には
「俺の女に嫌な思いさせたバツだ!!」のTからの落書きと
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ボロボロに壊されてた僕の唯一の宝物。(涙)
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「絶対に殺す!!」
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そんな僕も今は病院の控室で妻の出産に立ち会ってる。
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そして病室に響き渡る大きな泣き声と
胸をなでおろす一同
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看護師:「元気な男の子ですよ~(笑)」
両親:「よく頑張ったな(涙)」
妻:「あなたも抱いてやって(涙)」
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僕:「会いたかったよ!!」
今日から僕がお前(T)の父さんだ。
作者DQ
初恋女:しずかちゃん
宝物:ドラえもん
T:ジャイアン
タイムマシーンに乗った僕。