wallpaper:265
先日、私が投稿した【自殺の名所】という話の中に登場した20階建てのマンションに関わるお話を今回もさせて頂こうかと思います。
nextpage
思えば、あのマンションは本当に色々なことがあった場所でした。
二度と住みたくないですし、近付きたくない。
そんな雰囲気を漂わす場所だった。と今となっては思いますが、そのマンションに8年近く住んでた私は単純に、そういった状況に≪慣れて≫しまっていたのでしょう。
nextpage
またです。
私のマンションで飛び降り自殺がありました。
私が当時、中学2年生の頃です。
「ああ、またか。」
【自殺の名所】と呼ばれるだけあって、月に1度単位での自殺があったそのマンションでは、ほぼ住民全員がこういった反応をしていたのではないでしょうか。
nextpage
今回の自殺者(今後Aさんとします。)は、このマンションの近くにあった団地に住んでいた方でした。わざわざ、飛び降り自殺をするにあたって、うちのマンションを選んだようです。ただ、今回の≪ソレ≫には不思議なことが重なっていたのです。
nextpage
Aさんは、ベランダ側に備え付けられている水道の排管を上り、1階から11階へ。
1105号室のベランダから飛び降り自殺をしたそうです。
__どうしてわざわざ…?
皆さまもそう思ったことでしょう。他ならぬ私もそう思いました。
…そのベランダの家主である女性も。
2人は全く面識もなく、家主はえらく困惑・驚愕したと聞きました。
nextpage
後日…
Aさんが住んでいた団地で、首つりした遺体が発見されたそうです。
その遺体は、1105号室に住んでいたあの女性。
nextpage
勿論、警察が立ち入っていたため、現場保存としてAさんの部屋は固く施錠されていました。
鍵をかけ、針金で固定し、厳重に。厳重に。
扉も、窓も。全て。
ですが、その女性は室内で亡くなっていた。
綺麗に現場保存がされていたままの状態で。
…今でも謎が解明できず、私の住むマンションではこの話はタブーとなりました。
nextpage
わざわざベランダから自殺した男性。
1105号室を選んだ理由。
関係・面識のない2人。
固く施錠されていた部屋。
その部屋で自殺した1105号室の女性。
nextpage
__皆さまは、どう考察されますか?
作者雪-2
第5話目となります。
閲覧して下さる皆さま、ありがとうございます。
今回は、第4話【自殺の名所】に登場したマンションで起こった不思議な体験となります。
皆さまの記憶に刻まれる作品になりますように。
※実体験です。
※駄文失礼しました。