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霊感のある母から【初めて自身が経験した霊的な現象】を私に話してくれた時のお話をしようかと思います。
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当時、母はまだ幼児園年長あたり。
母の家はよくある日本家屋で、とても古い家だったそうです。
その家に似つかわしくない、一体のフランス人形が居間のタンスの上に飾られていました。
何でも、母の叔父にあたる方が母の誕生日にくれたのだとか…しかし、母はその人形があまり好きでは無かったようです。故に、自室ではなく、居間に飾っていたのでしょう。
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皆さまはご存知でしょうか?
_人形の傍には、コップ一杯のお水をおいておかなくてはいけない。
これは、木製の人形の場合、乾燥でひび割れてしまったりするのを防ぐために行うものだそうです。
木製だったそのフランス人形の傍にも毎晩、水を置いていたそうです。
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ある晩、母はそのお供えの水を入れ忘れて寝てしまいました。
_サアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
水の流れる音に目を覚ました母は、自室の部屋を開け水の音がする方へ。
不思議と怖いという感情は無かったようです。
音の発信源は台所。キッチンには出しっぱなしの水と…フランス人形。
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母はどう例えれば良いのか分からない感情のまま、そのフランス人形の背中を見つめていたそうです。数十秒。それは数時間にも感じたと言っていました。
背を向けていたフランス人形の首が急に母の方へ180度回り、そのガラス細工の瞳と目が合った瞬間。こう言ったそうです。
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「次からは、お水、ちゃんと置いてちょうだいね。」
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朝になり、布団で目が覚めた母。
「あれは、夢だったのか…。」
台所へ行くと、割れたグラス。流しっぱなしの水道。
そして、
口元が濡れたフランス人形が床に落ちていたそうです。
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皆さまの家に木製の人形はありますか?
きちんと、お水をおいていますか?
もし忘れててしまったら、人形が勝手に動いてお水を飲みに歩くかもしれません。
想像してみて下さい。
一晩中出しっぱなしになっていた水道。
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…その月の水道代は…
作者雪-2
2本目の投稿です。
今回もお目汚し、失礼いたしました。