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皆さまからの怖ポチ・コメントが投稿への糧となっております。
重ね重ねにはなりますが、本当にありがとうございます。
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本日は、学生時代に私の友人が体験し、その話を私の家で伺った際、私自身ゾッとした話を手短にお話し出来ればと思います。
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その友人は団地に住んでいました。団地には備え付けの公園があり、子供達は当然ながら、深夜になるとカップルのデートスポットとしても親しまれていた場所だとか。
実は、その団地には≪虐待疑惑のある少女≫が、いたそうです。黒く黄ばんだ洋服。ぼさぼさの髪、汚れた体に痣が点々と。児童相談所も頻回に訪れ、日夜その子の泣き叫ぶ声が団地内に響くなど、明らかに家庭が荒れているような環境に育っていた子だそうですが…
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ある日、友人が学校から帰宅していた途中で、その1人公園で遊ぶ女の子を見たそうです。失礼な話ですが、友人は、『あまり関わり合いたくない。』と足早に公園を横切ろうとした時…
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「おぬぇいちゃん。」
声を掛けられました。
耳にへばりつくような、ねっとりとした少女とは思えない声です。
「おぬぇいちゃん、遊ぼぉよぅ。」
『どうしよう。怖い。どうしよう。』
その子に背を向けたまま、何も応えることが出来なかった友人。
「遊んでぇ、くりぇにゃいのォ?なら、コレ、食べよぉ?一緒にぃ。」
『コレ…?』
振り返った友人は声も出せぬまま、その場を走り去りました。
そのぼろぼろの衣服を纏った少女は土を食べていたそうです。
くちゃくちゃくちゃと美味しそうに。
「食べよぉよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!」
後ろでそう叫ぶ声がします。振り返らずに自宅へ戻った友人。
玉のような汗が零れ落ちます。
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次の日、億劫な気持ちでしたが学生である私たちは、登校しなくてはいけません。
義務です。
重い気持ちで、玄関を開けた際、凍り付きました。
表側の扉に土で汚れた子供サイズの手形が無数に付いていたそうです。
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___後日、
「凄い怖かったわ。まあ、その後暫くして、その子は施設?みたいなとこに引き取られて行ってや。今は幸せに過ごしてくれてたら嬉しいんやけど、アレから≪土≫を連想させるものが凄い怖くなって。不自由な生活になったもんやで。」
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そう言って、友人はアツアツのチョコレートフォンデュに固形のキューブチョコをたっぷり付け、口内へ放り込んでいました。
……………………強い子ですこと。
作者雪-2
第7話となります。
今回は短めのお話です。
いつも閲覧&コメント下さる方々様、ありがとうございます。
今回の話は「怖い」とは少し違います。
何か感じるものがあれば、評価頂けると嬉しいです。
※実話です。
※駄文失礼しました