お久しぶりです!帰って来ました!マコさんでーす!………。だーれも待っとらんし!とか、言われてそうなので 先へ進みます!
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私の男の友人Mは小学校からの腐れ縁。
何かと一緒に行動したり、偶然街でバッタリ会ったり、何だか本当にお互いの居場所が分かるんでは?と思うくらいの出来事も有った。
そんなMに彼女が出来た。中三の夏に。僕はその時は彼女が居なくて、少し出遅れた感を感じて居たが そんな俺を気遣う様にMとMカノは僕に話し掛けてくれたり、3人で遊びに行って居た。
私の前作を見てくれている方は分かると思いますが、この時が一番多感な、そして霊感が鋭かった時期です。
music:1
Mはゼロ感なのに対し、Mカノからはチラホラそんな話を聞いて居た。
俗に言う、「呼び寄せる体質」なのだ。
僕も何回か、Mカノの足元にいる 犬みたいな物を🐕見ていた。その頃のMカノは少し暗い顔をして居た様にも見えた。
ずーっとMカノの左側に居てその犬みたいなのが歩いているんすよ。学校までついて来ちゃって。
Mは違うクラスだったけど、Mカノと僕は同じクラス。休み時間とかは、Mが来て「おい、Mカノに何かしていないだろーなー!」とか、半分本気で半分冗談の威嚇射撃みたいな事を言っていた。
その時、
shake
Mカノの側にいつもいる犬みたいなのが、ピョンと跳ねてMの肩に乗った。
sound:2
犬みたいな鳴き声が聞こえたかと思うと、直ぐにチャイムが鳴りMは自分のクラスに戻って行った。
何気無く、Mカノの方を見ると👀左側ばかりを気にして、脚を動かして居た。
マコ「どうしたん?」
Mカノ「あー、あのね、さっきMが帰った頃から何だか左肩とか、脚が軽くなってー。」
マコ「そりゃ、そうだろ。犬みたいな奴がMの左肩に飛び移ったからな。」と話すと、
Mカノ「えー、マジで?何でも出来そうな感じよ!今は!ほら!」と笑顔で女の子パンチを繰り出すのを見て中三の俺は少し頬を赤らめた。
……、と言うことは……。
music:4
放課後、MとMカノと僕の3人で下校中、
M「あー、なんか…」
マコ、Mカノ「左肩が重い!」
M「?何でわかっとや?」
Mカノ「マコちゃんが言っとったけど、私からMに犬みたいな奴が飛び移ったんだってー!」
マコ「あー、今も居るな。左肩にうずくまってる。…?あら?」と、僕がMの肩について居る犬みたいな奴を凝視したら、何と「お狐様」ではないか!?
wallpaper:3654
こりゃ、一筋縄ではいかないなと、悟った僕はMを凝視するのをやめて そのまま帰宅した。
余計な物に憑かれたくなければ、見ないことが第一条件。、と兄貴の彼女さんが言って居たのを思い出した。さあどうしようか、お寺か神社に連れていくかな。とか思いながらその日は寝海に落ちて行った。
……その日の夜に変な夢を見た……。
雑木林の奥に神社が見える。
僕は何故かそこに行かなくてはならない気がして、無我夢中で走り出して居た。
shake
?!
「カマウ…ナ」
突然、声が聞こえた。構うな?
何を偉そうに!そっちから来たんじゃないか!と、思いながら走り続けて居た。
神社の入り口にある階段に到着。よーし、何があるのかなー?!と、思い階段を駆け上っていく。この時は明晰夢とわかって居たので何も怖くはなかった。だって夢なんですもの。
境内に着くと、背を向けて男の人が立って居る。
……、あれ?Mじゃないかな?と思いながら近づく。少し猫背のボサボサ頭。やはりMだ。
マコ「おい!何しよっとや?」と肩を掴んでくるりと反転。
sound:18
!?
そこにあったのは、Mの顔では無く「お狐様」の顔だった。
うわっ!と驚くと同時に目が覚めた。
ビックリして起きる事って有りますよね。でも何でビックリしたかは余り、覚えてないでしょう?皆さん。覚えてない方が良い時の方が多いんですよね。…大概はね。
翌朝、いつもの様に3人で登校していた。
…。今日は狐くんは見当たらない…。
何処を探しても居ない。そんな事を思って居るとMが、
M「なぁ、昨日変な夢を見たんだけど聞いてくれる?」と普段は真面目な話などはしないMが真顔で言ってきた。
M「ハッと気がつくと俺は神社に居たんだよね。で、なんか首の辺りがモゾモゾしているんだよ。
そのモゾモゾをパッと掴んで向こうはなげたらな、それがキツネだったんだよ。あんまし、いい気はしないよね。と、思ってたらキツネが飛び掛かって来て俺の顔面にかぶりついて来たんだ!
で、それで目が覚めたんだけど…。」と言っていたmの横顔を見ると、お狐様の横顔に見えて来て少し億劫になった。
それから毎日、同じ夢の繰り返し。今日こそはMを無視して神社の中にはいる!と思っていても、何故かMが立ちはだかり、また狐顔を見せられて眼が覚める、の繰り返し。
日曜日、たまたま家に来ていた兄貴の彼女t美さん【最強霊能者】に聞いて見た。
マコ「ねぇ、……」と言いかけたその時にコツンと頭を殴られた。
t美「マコ!あんたは何処で何しとんか!お狐様が怒ってるよ!……、神社にははいるな!て言いよるよ!バカだけん、中に入ろうと思ったろ?」と、何でもお見通し。流石、ねえさん。
兄貴「所で、神社の中に入ったらどうなるんだ?」とt美さんに聞くと、
t美「あー、あそこの中にはいると千年憑かれると思う。」……。怖っ!!
と、言う事は あのお狐様は良いお狐様何だな、と勝手に解釈していると、
t美「でも、あのお狐様良くはないな。ただ、自分の邪魔をして欲しくないからやってたんだと思う。」
マコ「何の為に?何でMに憑いたんだろ?」の問いに
t美「全部は分かんないけど、多分昔からの何かの儀式をやって欲しかったんかな?何か言われなかった?お狐様から。」……。もう。知ってるでしょ、あんたは!と思いながらも「カマウ…ナ」と言われた事を言うと、
t美「言う通りにしなさいよ。グレゴリオ暦でいう
この日に…、あんたにこれを、M君とMカノちゃんにこれを着けさせて雨の日に3人で南西の方角に手を合わせなさい。そしたら、恐らくは離れてくれると思う。離れない時はそれ相応の対処をするからとお狐様に言うから大丈夫!」だって。スゲ!お狐様に威圧的な言葉言っていいんかいな!?
言う通り、指定された日に3人で雨の日に南西の方角に手を合わせました。
それからは3人共、何事も無く無事に中学校を卒業出来ました。その後に兄貴とt美さんのヒソヒソ話をしていたその一言が今でも忘れられない…。
t美「あー、良かった。この前の事成功して。」
兄貴「は?お前の守護霊がいつも教えてくれるんでは?」
t美「はは、あん時守護霊と喧嘩して一時期追い出してたからね。何と無く、勘で。失敗してたら100年位、呪われる位では済まんけどね!👅」
shake
…。何と言う事だ。…。
勘で だなんて…。
成功したから良いものの…。
末恐ろしや。女の勘…。
作者マコさん
久しぶりに書いたら疲れましたね!
また、暇な時に投稿しますのでよろしくお願いします!