一、
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焼肉を食べていると、噛みきれない肉があった。
必死の思いで噛み締めた瞬間、激痛が走った。
舌だった。
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ニ、
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夜、見知らぬ相手からラインが来た。
今から会いに行くよ、だってさ。
イタズラも大概にしろ。
インターホンが鳴った。
玄関の外に見知らぬ女が包丁を持って立っている。
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三、
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顔を洗い終わり、顔を上げた。
鏡の中で隣で見知らぬ女が、ケタケタと笑っている。
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四、
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深夜、音楽を聞きながら作業をしていたが、
さっきから「うわあああ」という男のうめき声が音楽に混じって聞こえてくるせいで全然集中出来ない。
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五、
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寒いから窓を閉めたいが、
白くて細い手が閉めさせまいとして窓を掴んでいるので閉められない。
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六、
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ジェットコースターに乗った。
整備不良でベルトが外れそうだ。
もうすぐ空中で一回転する。
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七、
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夜中、自販機でジュースを買おうとボタンを押すとガゴーン!と凄まじい音がして、
人間の手首がありうねうねと動いていた。
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八、
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「ご飯、もうすぐ出来るからね〜」
台所から声がする。
お前は誰だ。
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九、
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電車の発車直前のホーム。
線路の中で小さな子供がおもちゃで遊んでいるのに、誰も気づかない。
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十、
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腹痛に堪え兼ね、仕方なく入った夜の公園のトイレ。
用を足して帰ろうとすると、後ろの個室から声がする。
「例の死体、ちゃんと処理してくれたか?」
戸が開き始めた。
どうしよう。
作者J1
初のオリジナルで、今流行りの一行怪談に挑戦してみました。
なにぶん思いつきなので、ルールとか間違っていたらごめんなさい。