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短編1
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初めての肝試し

高校生の頃、私と友達3人で近くの友人の家に泊まった。

全員女子だった。

季節は夏、ちょうど夏休みの頃だった。

近くには寺があり、夜にはその寺で肝試しをし、更にはその後電気を点けないで怪談をそれぞれが言う手筈だった。

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まず私たちは寺に行った。

適当に買った懐中電灯を持ち、墓地を回った。

途中でインスタントカメラで撮影をしたが、後日現像しても何も怖いものは映っていなかった。

そして電気を点けないで怪談を話したが、どれも作り話のようでつまらなかった。

泊まった家の子の父親のイビキが煩かった以外は何もなく過ごした。

これが他の子の記憶。

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私の記憶は少し違った。

墓地を回り結局何もなかった事までは全く同じだった。

怪談も作り話のようでつまらなかったのも同じだった。

ただ一つ違ったのは怪談を話す友達の声が段々と変化していき、別人のようになったのだ。

最終的にある友達の声は、成人男性の野太い響く声になっていた。

周りを見ても誰も何かに気付いた様子はない。

私にしか聞こえていないようだった。

その友達の声は日が明けるまで戻らなかった。

私は恐怖で眠れなかった。

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別段、その子が不幸な目に遭っただとかそういう情報は今の所ない。

というかもう今は接点がないためにあったとしてもわからない。

皆さんも、遊び半分で肝試しをしないことをお勧めします。

特に自分に霊感があると思っている人は・・・

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