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約15年前の話。
ある地方の小学校で合宿があった。バスで2時間程の山奥の合宿所に泊まり、様々な体験をするというもの。
1日目が無事終了し皆が寝静まった頃。時刻は深夜2時を回っていた。一人の男子児童が用を足すため合宿所のトイレに向かった。
学年主任の教師がこれを目撃したのが、男子児童の最後の姿であった。
戻って来る気配が無いので主任の教師がトイレを確認したところ、男子児童の姿は見られなかったという。他の教師と協力して全てのトイレを探したが見つからず、結局朝になっても見つからなかったため大騒ぎとなり、警察まで出動する騒ぎとなった。
トイレの窓に出入りした痕跡はなく、思い当たる場所をくまなく捜索したが男子児童は結局見つかることはなかった。
さらに不可解だったのは、男子児童のリュックサックの中に彼のものとみられる大量の頭髪が入っており、また入っていた紙切れには鉛筆でで「縺代ヱ繝シ繝ㇲ。」と殴り書きがされていたことである。
作者パストラミビーフ
縺代ヱ繝シ繝ㇲ。