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中編3
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廃病院

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大学時代の夏休みやる事もなく、ただゴロゴロしていて、暇を持て余していた。やる事といえば、バイトぐらいで他は家で惰眠を貪っていた。

そんなある日友達からLINEが来た。『今日の夜、○○病院に肝試しに行こうや!』と言う内容だった。やる事の無い私にとってはとても嬉しい誘いですぐに了承の返信をした。

○○病院は地元では有名な心霊スポットで何が起こるのだろうと心の中は期待と恐怖でいっぱいだった。

夜になり、11時頃に集合場所に向かった。メンバーは私と友達、そして後輩の女の子の三人だった。目的の病院までは車で30分ほどかかるため、車内でお互いに怖い話を語り、雰囲気を作っていた。

目的の病院に着いた頃には12時を回っていた。周りに街灯もなく、真っ暗で雰囲気は最高であった。懐中電灯を手に三人で固まって病院に向かった。中は荒らされてはいたが、怖い話に聞くようなメスやカルテが落ちているということはなく、壁に落書きなどがされていた。

最初は怖かったが、時間が経つにつれ慣れてしまい、特に何も起こらなかったため、恐怖も薄れてきてしまった。

『有名な心霊スポットでもこんななんだな。最後に写真でもとって帰るかぁ。』などと話をして、写真を撮りその場を後にした。

その後、車で後輩の女の子を家まで送り届け、私と友達はファミレスで談笑をしていた。すると、友達の携帯が鳴った。友達は席を外し、数分後戻ってきた。電話は○○ちゃんの母からだったという。

『夜遅くごめんね。実は○○ちゃんがまだ帰ってきてないんだけど…。一緒に遊んでたのよね?』と聞かれたので、家まで送ったと伝えたらしい。しかし、帰って来てないと言うのなら探すしかないので、探して見ますと伝え電話を終えたと言う。

私と友達は確かに○○ちゃんを家まで送り届けたはずだった。そのことは2人とも確かに確信があった。しかし、探さないわけにはいかないので○○ちゃんの家の周辺を探し回った。しかし、どこにも姿はなかった。思い当たる場所全て探したがどこにもいなかったので、最後に一応病院に戻ってみようと言うことになった。

病院に着き、入り口の方に向かうと人影のようなものが見えた。近づいてみると、○○ちゃんがうずくまって泣いていた。私と友達は驚き『こんなところで何やってるんだよ⁉︎』と尋ねた。すると、彼女は答えた。

『それはこっちのセリフだよ。写真撮り終えた後、靴が脱げちゃったから、ちょっと待ってって言ったのに2人とも無視して先に行ったんじゃん!急いで追いかけたけど、間に合わず2人だけ先に帰ったから、ずっと1人でここで待ってたんだよ。携帯も圏外だしどうしようも無いじゃん…』

私たちは驚いたがとりあえず、彼女に謝り、家まで送り届けた。

私と友達はいったい帰りの車で誰と話をして、誰を送り届けたのだろうか。今でも分からない。ただ、それは確かに○○ちゃんの顔と声をしていたのは今でもはっきりと覚えている。

Concrete
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煉獄王伸さん
コメントありがとうございます。私自身は怖がりなので自分から足を踏み入れることはしません。笑
その度胸羨ましいです!

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心霊スポットいいです〜僕も、年2回ほど、仲間内で、行きますが、色々おこります〜ありがとうございましたーーー👍

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