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途切れ途切れの前世の記憶

短編2
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途切れ途切れの前世の記憶

まず小学生の時、歴史の教科書に当時の広告(右から読む横読みのやつ)や新聞(出来事までは覚えていないけど)や、日本で初めてできたレストランに「懐かしいな」と自然と思っていたのが1番はじめかも。

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まだ小さい頃だったから、何も疑問に思わなかった。

けどここ最近なんていうのかな、『そういえば絶対経験してないはずなのにある記憶』があることに気づいて不思議に思い始めました。

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家族で上野動物園に行ったりしました。

この時はまだ小さくて3〜5歳くらい? ワンピースを着てたと思う。

暑い夏の日に海に、遠出したりもした。

すごく蒸し暑かった、その日もワンピース着てた。

その海は漁港だったんだけど、でも観光用の船があって母と一緒に乗った、暑い夏の日だった。

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父は厳しい人だったと思う、父についての具体的な記憶はないけど父が少し苦手だったけど構ってほしかった気持ちが、記憶の中にある。

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あとは、カルピスが好きだった。

けど黒人?の広告が怖すぎて「好きなのになんでだよ」と思ってたと思う。

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自分が生きてたのは大正〜昭和初期くらいだったと思う。

はっきりとしたことはわからないけど記憶がその頃の時代背景?と一致する。

他にもふとした時に思い出すけどすぐ忘れてしまうので書けないです。本当に夢のような感じ。

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頭おかしいとか病気扱いされるかもしれませんが、私も最近まで自分のこの記憶は信用してなくて、夢で見たことのつなぎ合わせかも?と思ってました。

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でも最近『シネマみましょか お茶飲みましょか いっそ小田急で逃げましょか』という歌詞が漫画に出てきたんです。

それで「あ!この歌詞知ってる!それに、歌える…」と思ってネットでその歌詞を入れて調べたら『東京行進曲』という昭和四年の曲でした。

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この時はさすがにまさか、古い歌が好きな母が私の幼少期に聴いてただけだろうと思って後日母に聞いたら「知らないそんな曲」というので心底驚きました。

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前世の死因も自分の名前もわからない、ただ断片的な記憶だけがある人って、もしかして割といるんじゃないかな、と思ってます。

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