お久しぶりです
ちょっとゴタゴタしたり忙しくて
なかなか話を書くことが出来ませんでした
ではでは
この話は四年前の話です
Yとの一連の出来事を話したいと思います
よろしくお願いします
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なんとはなくボーッとしていると
Yから一通のメールが来た
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Y「見つけたぞ〜」
私「なにがでしょう?」
Y「お前の探してた石」
私「えっ?何か探してましたっけ?」
Y「ずいぶん前に探してるって言ってたろ?」
私「忘れました」
Y「まぁいいや持ってく」
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そんなメールがきてから1ヶ月経ち
Yと会う約束をした場所に行くと
なんとも言えない悪寒がする
帰りたい
めんどくさい
死にたい
えっ?
今なんて思った?
前方からYが歩いてくる
「はぁ〜」
周囲の空気を毒すかのように
私はため息をついた
Y「よー元気かぁ?
あんよー探し物してただろ?
見つけたぞ〜」
私「はい?」
Y「見るだろ?確認するよな?」
私「いえ…いいです……やめておきます」
Y「んなこと言うなよー
やっと探し当てたんだぞ?
苦労したよ」
私「頭いたいし、気分も悪くなってきたから
帰りたいです」
Y「帰さねぇよ!」
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いきなりYの言葉に力がこもった
私「どうしてですか?」
Y「いいか?よく聞けよ?
今から見せるものは、
見た目はただの石だ!
だけど触れば全部思い出すはずだ」
私「もう……卒業しましょうよ?
オカルトチックな話とか霊だオバケだって
私達はもう大人ですよ?」
Y「あんなぁ?
そうしたいならちゃんとケジメってもんをつけろや」
私「意味がわかりません」
Y「とりあえず見てみろ」
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そう言い切るとYは紫色の絹の布を鞄から出した
その布はなぜか物凄く嫌な気がした
Y「よくみろ」
そう言って布を広げていくと
こぶし大の大きさの真っ白な石が出てきた
私「これがどうしたんですか?」
見てるだけで吐き気がこみ上げてくる
Y「触れ……触れてみろ」
そう言われゆっくりと手を伸ばし
石に人差し指が当たった
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瞬間に色々な感情を一気に思い出してしまった
Y「思い出したろ?
それがお前が中坊の時に受けてた痛みだ
苦しいだろ?
それがお前が中坊の時に感じた苦しさだ
そうやって苦しくて
お前は元の人格をこの石に移した
そろそろ元の人格を身体に帰してやったらどうだ?」
Yが何を言いたいのか頭では理解できる気がするが
心で分かることを拒否してる自分がいて
分かろうとできなかった
そんな私を見て
Yは続けて言葉を続けた
Y「なぁ?てつや?
ひろに成り代わろうとしても無理なんだよ
いい加減、戻して受け入れて前に進めよ
俺はよ?
一度としてお前を名前で呼んだことあったか?
お前は俺の知ってる「ひろ」じゃない
なんでこんなことした?
お前は高校3年の冬で止まってる
苦しかったのは分かる
けどな?大人にならなきゃいけないのは
お前なんだよ
痛みを受け止めて前に進もうとしないと
お前は自分を見失うだけだ」
私はそれを受け入れることができない
どうしても認めたくない
Y「今からお前の身体に「ひろ」を戻す
苦しいだろうがお前は奥に引っ込んで
記憶をひろに渡せ」
私「それは嫌です」
Y「なら、
お前がこの石に入れ
身体は「ひろ」に返せ
返事は聞いてない
無理矢理にでもやる」
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そういうとYは石を私の胸に押し当てて
ブツブツと何かを唱えた
麻酔をしているように
意識が遠くなっていき
視界は完全な真っ暗になった
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次に目を開けたのが
私での記憶になり
今、この話を書いている私の記憶になります
……………
…………
………
……
…
分かりにくいですよね
私も上手く書けないんです
この部分だけは
記憶が映画のスクリーンを
見ているようになってしまっていて
この後すぐは
ごちゃごちゃに記憶が混ざってしまって
上手くまとまりません
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お耳汚しになってしまいましたが
またの機会に
ではでは
作者T-HIRO
自分の一部を何かに入れることは出来ます
それが相手に向けて生き霊を飛ばしてしまうように