ある朝、バスの中で視線を感じ見る。
知らない人と目が合う。
私は直ぐに目をそらす。決して周りを見ない。
こわいから。
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職場での話し声。
何を言ってるかは聞き取れない。
でもきっと私の事だろう。
聞こえない、聞こえない。
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黒い服きた人が沢山居る。
みんな下を向いている。なんだろう。
あの棺は?なんで中に私が居るの?
じゃあこの人達は、家族?思い出せない。
いいや、思い出したくない。この人達の事は。
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私は死んだ。殺した。どっちと言えば良いのだろう。
他人から見て死んだ。自分から見て殺した。というところだろうか。
そんな事より、私は自由だ。
そうだ、旅に出よう。大好きな海に。
深く、深く潜ってみよう。底から見上げた海はとても綺麗なんだ。
遠い遠い国にも行ける。楽しみだなぁ。
作者アリー
怖いというのとは違うかもしれないです。
死んでるもの目線のお話です。