このお話は、表示切り替えでスクロール表示にして見ることをお奨めします。
separator
nextpage
○これは呪詛だ、以下の鬼言を完成させた者は死に至る
おまえらすべて
みなごろし
ひとりたりたりとも
ゆるさないお
separator
nextpage
「おいおい、なんだこれは俺たちは死ぬのか?」
「真に受けるなよ。君たちは、阿呆の集まりか」
「偉そうななこと言いやがって、本物でないという証拠もないくせに。」
「乱暴な事はよせよ。」
「すべてみなごろしという割には、呪いを完成させた者が死ぬんだな。これって矛盾か?」
「べろべろばー!!」
「て、何やってんの?」
「身勝手な行動は慎んでくれたまえ。見苦しい。」
「なんか急にやりたくなったんだよな……なんでだろう?」
「ご乱心あそばしたわけだ。いい加減にしろ!」
「ロジックは理解した!!」
「しー、みんな名探偵のご高説承ろうぜ。」
「拍子抜けするほど、簡単な話だ。」
「とっとと言えや!」
「立派に説明してやるよ。縦読みだよ……。全てのセリフの一音目を縦に読みな。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「縦にって……。つまりはこれはメタってことだな、この作者の考えそうなことだ。あれだな、最後の『お』を言ったやつが死ぬって事だろうな。」
「理屈は分かっても対処法が無いぞ!どうすんだよ!!」
「とんでもない!理屈さえわかったら対処法なんか簡単だよ。」
「もったいぶらずに言えって!!」
「許さないからな、嘘だったら!」
「るー♪るるるーーるー♪」
「錯乱している場合じゃない!!まだ助かるかもしれないんだぞ!!」
「なーに簡単な事さ。さっき『……。』があっただろう?これが何を意味しているかというと『……。』は、何事も進ませないセーフティな台詞って事、つまり、これから一切喋らなければいい。」
「いいだろう、時間もないし、その案に乗ってやる。いいか皆!!喋るなよ!!」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……。」
「……?」
「……?」
「……?」
「……?」
「おまえ、って誰だっけ?」×4
全員から指差されたその男は、にやりと笑ったが
その顔を見れた者は居なかった。
作者園長
たまにはこんな話も、いいかな(笑)