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短編2
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そして呪詛は完成した

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○これは呪詛だ、以下の鬼言を完成させた者は死に至る

おまえらすべて

みなごろし

ひとりたりたりとも

ゆるさないお

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「おいおい、なんだこれは俺たちは死ぬのか?」

「真に受けるなよ。君たちは、阿呆の集まりか」

「偉そうななこと言いやがって、本物でないという証拠もないくせに。」

「乱暴な事はよせよ。」

「すべてみなごろしという割には、呪いを完成させた者が死ぬんだな。これって矛盾か?」

「べろべろばー!!」

「て、何やってんの?」

「身勝手な行動は慎んでくれたまえ。見苦しい。」

「なんか急にやりたくなったんだよな……なんでだろう?」

「ご乱心あそばしたわけだ。いい加減にしろ!」

「ロジックは理解した!!」

「しー、みんな名探偵のご高説承ろうぜ。」

「拍子抜けするほど、簡単な話だ。」

「とっとと言えや!」

「立派に説明してやるよ。縦読みだよ……。全てのセリフの一音目を縦に読みな。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「縦にって……。つまりはこれはメタってことだな、この作者の考えそうなことだ。あれだな、最後の『お』を言ったやつが死ぬって事だろうな。」

「理屈は分かっても対処法が無いぞ!どうすんだよ!!」

「とんでもない!理屈さえわかったら対処法なんか簡単だよ。」

「もったいぶらずに言えって!!」

「許さないからな、嘘だったら!」

「るー♪るるるーーるー♪」

「錯乱している場合じゃない!!まだ助かるかもしれないんだぞ!!」

「なーに簡単な事さ。さっき『……。』があっただろう?これが何を意味しているかというと『……。』は、何事も進ませないセーフティな台詞って事、つまり、これから一切喋らなければいい。」

「いいだろう、時間もないし、その案に乗ってやる。いいか皆!!喋るなよ!!」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……。」

「……?」

「……?」

「……?」

「……?」

「おまえ、って誰だっけ?」×4

全員から指差されたその男は、にやりと笑ったが

その顔を見れた者は居なかった。

Concrete
コメント怖い
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@アリー さん
こんな話でも、個人的には手応え有りで書いたつもりだったので、反応あるだけでもとても嬉しかったです。
今後も頑張ります。

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@アリー なるほど。冒頭にそれを推奨すべきでしたね。修正します。最後の一音に向けて、緊張感が高まっていく感じを表現したかったんですよね。

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