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短編2
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チョコレートをあげる

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投稿者「ひまわり」さん

私にはすきな人がいます。

すきな人はとてもかっこよくて、人気者でおもしろくてクラスのリーダー的存在です。

でも、私はとても引っ込み思案で、クラスでも大人しいです。すきな人が、私のこと、ちゃんと知ってくれてるのかも正直わかりません。

全然釣りあえないかもしれません。

でも、すきです。

まだ、告白できていないので、今度のバレンタインデーにチョコレートと一緒に告白しようとおもいます。

でも、勇気がでません。どうしたらいいですか?

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「可愛らしいお便りですねぇ。もうすぐ、ってあと数日でバレンタインですもんね!えーとね、私から言えるのは、ひたすら一直線!!!ってことですね!もうね、迷いなんて無駄なんですよ、一直線!猛進!そうすれば想いは伝わりますよ!」

ラジオパーソナリティーは、持ち前の明るさでそうアドバイスした。

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1週間後、ラジオパーソナリティーは自分の郵便受けに大量の葉書が入っているのに気づいた。何十枚とある。

「なにっ…!悪戯?!」

おそるおそる葉書を取り出していくと、赤いリボンに包まれた、白い小さな小箱が出てきた。

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葉書には「ラジオパーソナリティさん、貴方のお陰で彼が振り向いてくれましたありがとうございます」との文言が書かれていた。それも何度もビッシリと。

「ひまわりちゃん…?」

ラジオパーソナリティは、不気味さを覚えながらも、ほんの少しだけ安堵した。

赤いリボンに包まれた白い小さな箱には、開けると、ハートのミルクチョコレートがあった。形は少しいびつだったから、手作りだとわかった。

「お礼を言いたいにしろ、変わった子…」

(ん………待って…なんで私の住所がわかるの…)

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と、次の瞬間チョコレートはドロドロに溶けて、「ひまわりちゃん」のただれた顔が出てきた。

「やっと私のことみてくれたんです」

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後日わかったのだが、ひまわりちゃんは、ラジオパーソナリティの言葉を真に受け、ひたすら直進…

走りながら…

チョコレートを想い人に届けにいったらしい。

不運にも事故に遭ってしまい、まもなく死んでしまったという。

ひまわりちゃんは、死んでからやっとすきな人に振り向いて…認識してもらえたとのことだった。

そして、ラジオパーソナリティが彼女のただれた顔を見たとき、彼女はちょうど火葬されていたところだったと……。

Concrete
コメント怖い
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なんだろう、怖いとゆうか切ない、、、

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女子は死んでも想い続けてます。

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作品を読ませて頂きました。
映像にしたら栄える(映える?)作品のような印象。
でも、エグいかも。

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