高校生の時の話。
私は、週末になると友達の家に泊まったり私の家に友達が泊まったりと毎週のようにしていました。
そして夜の10時を過ぎると夜中の3時くらいまで散歩と言うと聞こえがいいですが深夜徘徊をしていました。
もちろん高校生が夜遅くに出歩いていると警察に補導されるため警察が来たら隠れてやり過ごしていました。
そんなことを毎週のようにしていました。
いつものようにツレが私の家に泊まりに来ると言っていたのでその週は私の家で泊まることになりました。
ツレはいつも夕方以降に来るためにみんなで夕飯を食べ、風呂に入り、他愛もない話をしているといつも散歩に行く時間になった為家を出ました。
その日は満月で天気も良く星が綺麗に見えていました。
そして私たちは、海辺に行き海辺で語ることになりました。
夏の真夜中(AM1:00過ぎ)の防波堤で男3人で恋話をしていると遠くでパトカーのパトライトの赤い光が見えたため私たちは急いでテトラポットの中へ隠れました。
私たちはいつも逃げる時はバラけて逃げることにしていたためその時もバラけて隠れました。
テトラポットに隠れてしばらくしていると私は人の気配を感じたため警察が来たのかと息を殺していると最初は防波堤のところにいた気配がテトラの中に入ってきました。
私はみんな大丈夫かと不安になりながら私のほうに近づいてくる気配にドキドキしていました。
私は息を殺してまだ去らないのかと思っていた時、テトラポットの隙間から黒い影が見えました。
人か?猫か?と思って私は目を凝らして見ているとその物体も私の方を見ていました。
その物体は猫ではなく人の姿をした四つん這いの何か得体の知れないものでした。
薄暗くて姿ははっきり見えないものの暗闇の中でしかも入り組んでいるテトラポットの中を四つん這いで行動できる人間なんていないと私が怯えているとその物体はニタぁ〜と不気味な笑みを浮かべテトラポットの下の方へ消えていきました。
テトラポットの下はもちろん海になっています。
私はそれを見たあといつの間にか気を失っていた様でツレにほっぺたをパシパシと叩かれ気が付きました。
その後先程いた防波堤へ戻り先程見た得体のしれない物体の話をどうせ信じてもらえないだろうと思いつつしました。
すると1人のツレはやはり信じてくれずバカにしてきました。
ですが、もう1人のツレは私の近くに隠れていてその姿を見たようでした。
そのツレによると、その物体はワープしてきたかのように急に現れ私の方をずっと見つめておりしばらくすると海に吸い込まれるようにして消えその物体が消えてまもなくして私が気を失ったためツレはやばいと思って私の所へ駆けつけたと言っていました。
その話を聞いていたもう1人のツレも流石に信じてくれましたがその物体は何だったのか未だによく分かっていません。
幽霊だったのか地球外生命体だったのかよく分かりませんが近くにツレがいてくれてほんとに良かったなと思いました。
その経験をしたあとも私たちは懲りずにまた泊まり会を頻繁に行い深夜徘徊もしていました。
ある意味いい思い出に今となってはなっています。
作者しん
心霊なのかUMAなのか分かりません。
ちなみに私は霊感があるのですが一緒にその物体を見ていたツレには霊感がありません(もう1人のツレは少しだけ霊感があります)。
防波堤にいた時も私も少しだけ霊感があるツレも全く霊の気配は感じませんでした。