短編1
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6番

これは友達から聞いた話です。

神社に行きました。そこで、おみくじを引きました。割り箸には「6」とありました。それを巫女さんに持って行くと、彼女は身震いしながら、「直ぐに、戻してください!」と言った。私は直ぐに戻した。すると、巫女さんは「6番ですね。」と言って、彼女からおみくじをもらった。そこには「大凶」とあったが、「旅立」には「すぐにせよ。」「縁談」には「直ぐ叶う」とあった。

その6か月後、結婚した。家は自分の家にした。穏やかに時は進んだが、6年後、妻は先に旅立った。

その6週間後、何気なく家に帰ると、「6」と書かれた割り箸が玄関にあった。ギクッとした。これは自分が引いたはずだった…神社に電話しても「只今おかけになった電話番号は、現在使われておりません。もう一度、正しい番号をおかけ直しください。」と。神社があったところに行くと、もう神社はなかった。先に石碑があった。石碑に隣には「この先立入禁止」と。石碑にはなんと妻の名前があった。「うわあああああああああああ」急いで家に戻った。

ところが、家に戻った時には、既に家は灰塵と化していた。

Concrete
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