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45階建てのビルがいた。
その名はKWIビルだ。
そこには沢山の会社があった。
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しかしそれには不思議なことがよく起こるらしい。
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ある日、夜中「お疲れ様」との声が聞こえた。
その時廊下を歩いていたAはびっくりした。
入社した時、誰もいないのに声がするときは、絶対に声を出すなと言われたので黙った。
それに疲れていたので、幻聴だとも思った。
更に彼が幻聴だと思わせたのは昼間にも聞こえることである。
それに慣れた時、完全に幻聴だと思い込んだ。
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またある日、Aが駅で待っていると、電車が来たアナウンスが流れた。
その声は以前の声に似ていた。
これも幻聴だと思わせたうちの一つだったのだ。
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知らない人の声はすべて以前の声に似ている。
幸い夢には出なかった。
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でも俺は薬物に手を染めていない。
Aはそう思ったし、みんなもそう言っている。
でもなぜだろう…
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なんだか可笑しい。
病院に行って診察をしてもらった。
すると、精神安定剤を服用し、1ヵ月は休職するよう言われた。
助かった。これで安定するのなら。
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不安に思った俺はお祓いまでしに行った。
終わった時、神主さんに聞いたところ、「ちゃんと祓いましたよ」と。
やっぱり取りつかれていたのだ。
しかしこれだけでは終わらない。
神主さんは続けて「どこで働いてます?」
「KWIビルです」
「じゃあ周期的に来てください。その建物自体取りつかれてるかもしれません」
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それを知って以来、俺の社員は次々と不可解な、よりにもよって会社内で死んでいく人が続出した。
作者ご飯嫌い
「ビル」は建物ではありません