お久しぶりです。
はじめましての方は、はじめまして。
ゆ と申します。
本日は久しぶりに、
私の体験談をひとつ、お話したいと思います。
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つい先月のことでした。
私は、期日の迫ったレポート課題に追われ
大学の図書館で、ノートパソコンや資料とにらめっこしながら疲労と戦っておりました。
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私の通う大学では、この時期になるとどの学年も、
学期末の課題に追われています。
そのため、普段ならまだ大学で作業をしている人がいる時間帯にも関わらず、
図書館は学生の気配がありませんでした。
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あれは、18時を少し過ぎた頃でした。
課題がひと段落し、少し休憩でもしようと顔をあげると、
私の座っていた自習スペースより奥の方にある本棚の影へ、赤いシャツにジーパン姿の男性が入っていく姿が目に付いたのです。
ざっくりと説明すると、
自習スペースは図書館の入り口から見て正面にあり、自習スペースの横を抜けて行くと、本棚の並ぶスペースへ行けるようになっています。
さらに、自習スペースと入り口の中間地点あたりが休憩スペースとなっており、図書館ではそこだけが唯一、飲食の許可されている場所になります。
「あれ?まだ誰かいたんだ」と思いながら、
私は彼が入り口から入ってきたところは見ていないので、きっと私よりも先に図書館にいた人なんだろうと解釈しました。
そのまま私は休憩スペースへ移動して、
お気に入りの曲を聴きながら冷たいココアで一息つきました。
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「よし、もうひと踏ん張り頑張ろう!」
と、気合を入れ直しながら自習スペースへ戻り、
何気なく奥の本棚に視線を送ったときでした。
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「ごめんね~、今日、もう図書館占めるのよ」
カウンターの方から、いつもお世話になっている職員さんに、そう声をかけられました。
理由はよく聞こえませんでしたが、とにかくその日はいつもより早く図書館を閉館する予定だったそうです。
「そうなんですね!すいません。すぐに片付けます」
「ありがとう。ごめんねぇ、張り紙しておけば良かったね」
などと話しながら荷物を片付け、入り口に向かったところで「あ、」と思い出し
「そういえば、まだ一人居ましたよ!声かけました?」
と尋ねると、
「え?さっき見回ったけど、もう誰もいないよ?」
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そんなはずありません。
図書館に出入り口はひとつだけです。
私はずっと、そこが見える場所に居たんです。
そう訴えても、
職員さんは困惑して「えぇ…もう居ないと思うけどなぁ」
と半信半疑でした。
結局、私が入り口で待ち、職員さんがもう一度見て回り、
誰も居ないということで話は終わりになりました。
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私が見たあの男性は、どこの誰だったのか。
そしてどこへ消えてしまったのか。
こうしてこの文章を書いている今でも、
それは分からないままです。
そういえばあの日も、
今日の、この瞬間のように
図書館に一人でいるときでしtdぐいsふぉじぱgこbへ「あlfせおmlkね
作者ゆ-3