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短編2
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黒猫

怖いっていうか不思議というか、ありがとうって感じの話かな。

今年の2月頃の話なんだけど。

夜中に駅から家に帰ってる途中、たまたま大きな道路の近くを音楽聞きながら自転車を漕いでいた。

たまたま、道路の方を横目で見ていると黒い動く物体。

え?何あれ?え?猫?子猫?

驚いて急いで自転車を止めて助けに向かう。

その子は運良く、道路のきわまで来ていてくれたので、急いで保護して、病院に連れいこうとした矢先だった。

さっきまで聞こえていた声が聞こえない。

「え?うそ。鳴いてない。しんだ?」

焦って、その子を見るが生きている。

急いで自転車を走らせようとした瞬間、ピクリとも動かなかった。

「うそ、死んじゃった…。」

どんどん落ちていく体温。寒い中、立っていた私の体温も下がっていくのだが、そんなことを気にする余裕などないくらい、呆然と立ち尽くしていた。

道端に捨てるわけも出来ず、警察署にたちよることに。

衣服には子猫がはいたであろう血が沢山ついていた。明るい警察署について気づいた。

服には血が付いていて、子猫を持っていれば警察署は当たり前の話、騒然としたよね笑笑

最初、めちゃくちゃ疑われた。

「その子猫、どうされたんですか?」

「道端で死にかけてた子猫を助けたんですけど、病院に連れていく前に息を引き取ったので、道端に捨てるわけも行かず持ってきました。」

「お姉さんが、殺したとかではなく、死んだんですね?」

失礼な笑笑と思いながら同じことを2回ほど説明し、警察が後日市役所に猫を持っていき、火葬場に出してくれると言うので、トイレを借りて血を落として、連絡先を渡し、帰宅した。

それからしばらくして、友人に、変なものが増えていると指摘された。

なんなのかと聞くと、黒猫だという笑笑

思い当たる節はあの日のことしかなく、洗いざらい説明すると、その子猫は助けてくれた自分に感謝してついていてくれるのだとか。

ちなみに、守護霊らしきものは、その黒猫と変なおばあさんとのこと。

たまたま、助けたいと思った命を助けられず、悔やんでいた時にその話を聞いたので少しだけ、気持ちが楽になった。

できることなら、その猫を助けたかったなとは今でも思う笑笑

そんな、不思議な話笑笑

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