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中編3
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ある物件 女の人

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これは、最近私が中古物件を探していた時の事です。

前回と同じように、気になる物件がありました。

不動産屋と日程を調整して内覧です。

中古物件で部屋の広さも大きいのに安い物件

そこは、一年以上売り家となっていました。

日本家屋、玄関も2個、サウナもある

立派な家。

内覧前に事故物件でないか確認して大丈夫だったので、安心していました。

子供も、一緒に広い部屋をぐるぐる周り

大きいね〜など話していました……

ただ、奥の部屋に行くにつれて、ここから出たいと思いました。

そして、1階の角部屋へ……

真夏なのに、寒いのです。

北側だから? 電気を付けても、なんだか薄暗い感じです……

私は、来ていない家族にも写真を見せようと、その部屋も携帯で写真を撮っていました。

クローゼット……気持ち悪いな〜と

その時、子供が、ウロウロして私の所へ……

ママ、ここ寒い! ママ、車に居たい!

あーこの子も、寒いんだ

怖がらせてはいけない、黙って

私は、車のエンジンをかけ子供に待っているように話して再び、家に入ろうとした時です……

視線を感じます。主人かな?

視線の先を見ると……

髪の毛がボサボサの女の人がガラス越しに私を見ている……

この世の人ではありません……

あ〜まただ……

知らないふりだ!

でも、それからずっと視線を感じます…

目を見開いて、外回りを見る時も

ガラスにベターとへばりついて……

あっ……無理だ……

不動産屋さんと主人は穏やかに話しています。

場の空気もある為、主人に子供が車だから私も行ってるねと話して車の中に

主人が、不動産屋と話して戻って来ました。

主人は、少し離れた場所に納骨堂があり家から見えるからちょっとね……

でも気に入ってると……

気に入ってると、にこにこ話す主人。

私は、どうしたものかと考え一旦帰る事になりました。

帰りの車の中で、子供が私に携帯を貸してと言います。理由は、姉にLINEをしたいと、

物件の写真を送るからと、いいよ〜と子供に渡してしばらくすると携帯を返してくれました。

ただ、やたらと子供が

ママ……あの家買うの?と聞いてきます。

まだ、わからないからと返事をしました。

家に帰り、子供が寝た頃

主人に

ねえ、あの家……いるよ……と話しました。

主人は、納骨堂もあるし気持ち悪いからやめようと

ほっとしました。

数日後、お姉ちゃんがあの家買うの?と聞いてきました。

あっ……買わないよと話すと、妹が姉に送ったLINEを見てないの?と言います。

えっ、スタンプばかりでしょと話すと、

LINE見てよとお姉ちゃんが

再度LINEを見ると、下からスタンプばかりが……

そして、物件の写真がいっぱい……

写真とスタンプの間に

文章が、

この家ダメ!

女の人がいる!

………………

お姉ちゃんに、下の子がLINEを送っていました……

下の子も、一緒に見えていたんですね。

直ぐに、あの家は買いません!と家族で一致しました。

彼女はなんだったのか……わかりませんが、この話には続きがあります。また、別の機会に

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