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短編2
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扉2

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昨日、引き戸の事で主人が

やっぱり、住職さんに相談しよう

と、話てきました。

住職さんに、私から電話すると

今から行きます。 と、これで大丈夫だと主人と安心しました。

住職さんと、たわいもない話をして

扉の事を再度話す。

初めは、動物とかもと言われるけど、動物では無いと話す。

そして、住職さんへ17回忌法要の時の事を聞いてみる。

少し、笑いながら住職さんは、

あの時ね…

どこも開いてないって事だったけど

風が

スーって…… スーってくるんですよね……

私達は、まあ築年数も古いから、すきま風ですかね…って話すと、

いや…風なんですよ…

と、席を立たれ廊下へ

キョロキョロして、引き戸の扉を開け閉めされ

風なんですよ…

と、そして

勝手口付近で、

うん?ここの風……

これ

なんだろう

と話しながら、線香を焚いて煙の方向を見ている。

しかし、風はふいてない。

なんでかな……変だな〜

と言いながら、外へ。

すると、ぐるっと家の庭を歩き勝手口の裏へ

ここじゃない

ボソボソと独り言

ここじゃない……

これかな…

これしかないな…

小さい声でボソボソ話されている。

住職さんの、目の前には、敷地外にある老木が……

いつも、気にしてなかった塀の向こうにある枯れかけた木……

市の管轄の溝に生えた木で、個人の木ではないと聞いていた。

よく見ると、途中から折れたような木……

葉っぱすらない……

しばらく、お坊さんはボソボソと独り言のように木を見て話している。

私達は、?と思いつつも

何だか邪魔してはいけないと少し離れた所にいる。

しばらくして、住職さんが私達の所へ戻ってきた。

うーん。

悪いとかじゃないし

大丈夫ですよ

扉の音、聞きたかったな〜

と、私達は少し安心して、良かった〜と話をして住職さんは帰っていった。

私達の、中では

よく分からないけど、悪いとかでないなら

住職さんも来たし、もう起こらないような気がしていた……

たった、さっきまでは……

カタン

……

犬が吠える

終わってない……と気づいた。

そして、たった今も……

パタン……

犬の耳がぴんと立っている……

廊下に出たくない……

泣きそうだ……

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