ねえねえ、こわいはなししていい?
いいよ
しょくよくがなくなるおはなし。
しょくよくってなに?
うーんとね、おなかがすいたなぁ、たべたいなぁってきもちのこと。
ふーん。
それがなくなるおはなし。
それのどこがこわいの?
だってね、しょくよくがなくなるとね、たべものとそうじゃないものがおなじにみえちゃうんだ。
ふんふん、それで?
おりょうりがでてきても、それはぐちゃぐちゃななにかにしかみえないの。
それはいやだねー。
でしょ?それをくちにいれてのみこまないといけないんだよ?
うーん。それはいやだけど、こわいかなぁ。
じゃあさ、そこのかがみ、たべれる?
ううん、たべれない。
よね?そのかがみをじぶんいがいのみーんながおいしそうにばりばりたべてたら?
うわあ。
そしてそれをすすめてくるの、おたべって。
あ、ちょっとこわい。
でしょーーー。こわいよねーーー。
まわりのひとがこわくなるね。
そうなの。
そうなっちゃったらもとにはもどるの?
どうだろ?わたしがかんがえたおはなしだから、わからないよ。
もどれるといいね。
そうだね。もどれると、いいね。
しんじゃうまえにね。
うん。
「香代ー、ごはんよー、今日はカレーよー。」
「はーい」
またごうもんのじかん。ぐちゃぐちゃ。
作者春秋
久しぶりの投稿になります。
忙殺されて書く時間がなかなか取れず、で、書いたのがこれかよっていうお話ですが…
日頃のお食事に感謝を込めまして、
いただきます。ごちそうさま。