『天地開闢』(てんちかいびゃく)
~日本の国が出来たワケ~
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気が遠くなるほど昔、めちゃめちゃ偉い神様がお付きの二柱の神様を従えて、世界を作ることにしました。
偉い神様は、兄妹神であるイザナギ、イザナミの二柱の神に「Youたち、作っちゃいなよ♪」と言うムチャぶりと共に、天沼矛(あめのぬぼこ)を授けました。
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イザナギ(以下ナギ)とイザナミ(以下ナミ)は、その矛でコロンコロンと音をさせながら混沌をかき回すと、矛の先から落ちた雫が島になりました。
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それが『オノゴロ島』です。
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ナギとナミはその島を拠点に、島を作ることにしました。
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そこで、ナミはナギに
「うち、そこそこ成長してるのに、なんか足りひんトコありまんねん」
と言うと、ナギも
「そうなん?わしは逆に余っとるトコあるで?」
と返します。
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そこで、ナギとナミは凸と凹を合わせたらどうなるかと、ノリでやってみることにしました。
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ナギとナミは天までそびえる柱の周りをお互いに別れて回り、わざわざ偶然を装いながら、柱の向こうで出会うという謎のめんどくさいことをします。
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ナミ「あら、いいオトコ」
ナギ「いいオンナだな」
ナミ「では、おっ始めましょう」
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これが日本初の『おせっせ』です。
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しかし、上手くいきませんでした。
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ナギナミの二柱は、偉い神様にお知恵を授かりに行くと、神様から
「バ、バカヤロゥ!そういうことは男がリードするんだよ!」
と言う、これまた謎のアドバイスを受け、オノゴロ島に戻ってリトライします。
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ナギ「いいオンナだな」
ナミ「いいオトコねぇ」
ナギ「んじゃ、いっちょヤってみっか!」
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アドバイスが利いたのか、今度は上手くいき、淡路島が生まれました。
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これに調子づいたナギナミは、四国、九州、隠岐島、佐渡島、本州など島を8つ生みました。
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これを『大八島国(または大八洲国)』(おおやしまぐに)と言います。
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あれ?北海道と沖縄は?と訊かれても、書いてないんだから、わたしは知りません。
続く?
作者ろっこめ
皆さんは古事記を読んだことはありますか?
お名前は存じ上げておりましたが、内容はわかりません。
という方もいらっしゃるかと思います。
古事記は全3巻に分かれていて、日本誕生から推古天皇の即位までが書いてあります。
でも、面白いのはせいぜい2巻まで。
しかも、なかなかに怖い箇所もあったり……。
そんな古事記をわたしのテイストでオモシロ可笑しく解説していけたらなぁ…と思いつつ、ネタのいい案が思い浮かばない間の箸休めに書いてみました。
こんなのでも、続きが読みたいぞ!というコメントがありましたら、次回もご用意いたします。