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短編2
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メッセージアプリ

一週間前、親友が自殺した。

正直、未だ受け入れることができない。

メッセージアプリを開く。

そこには、頻繁にやり取りしていたメッセージがあるが、一週間前のを最後にプツリと切れている。

「よぉ、そっちは楽しいか?」

電車の待ち時間、虚しいと分かりつつ、メッセージを送ってみた。

ブルブル

暫くすると短くスマホが震えた、返信?

誰からだろうう?とスマホを見ると、先程の画面に最新のメッセージが追加されていた。

「ああ、楽しいよ。友達もたくさんできた。」

ブルブル

「お前にも紹介してやるよ」

ブルブル

「○○が、招待されました」

ブルブル

「○○が、招待されました」

ブルブル

「○○が、招待されました」

ブルブル

「○○が、招待されました」

ブルブル

「○○が、招待されました」

親友はとめどなくユーザーを招待してくる。

先程までDMモードだった画面が、他ユーザーが招待されたことにより、グループチャットモードに移行した。

画面に見いっていると、背中から強く突き飛ばされたような感覚がした。

世界がスローモーションになる。

どうやら自分は、きりもみ回転しながら線路に落ちているらしい。

いつの間にか、電車もホームに侵入して来ている。

線路が見えた。

そこには無数の人影が、引きずり込むように手をこちらに伸ばしている。

そこに並ぶ顔はどこか見たことあるような気がしたが、グループチャットに招待されたユーザのアイコンの写真であることに気づいた。

そしてその中には、親友の顔も見つけた。

なるほど、アイツも自殺したんじゃなくてこうして引きずり込まれたんだな。

Concrete
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