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中編3
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代々伝わる妖刀「実話」

これは俺が中学の時

俺のじいちゃんはもう亡くなってしまってるけど

じいちゃんが形見としてくれたのが刀だった。

じいちゃんは俺にこう言った。

「いいかユート…この刀はな

先祖代々から伝わる恐ろしい刀じゃ

1度この刀を抜くと体を乗っ取られ友達家族関係なく襲ってしまう。そういう刀じゃ

わしらはその事を防ぐためにこの刀を守ってきたが

ユート…それをお前に頼んだ。」

そう言って3日後に息をひきとったよ。

正直俺はその話は信じられない。当然だよね

この俺が乗っ取られる分けねぇじゃん「アホ」

でもじいちゃんはそんな変な嘘はつかないし、むしろ嘘なんか絶対につかない人だった。

俺はもしかしたらじいちゃんの話は本当かもしれないということで置く場所がないから自分の部屋の物置きの奥にしまうことにした。

そして1年の月日が流れて女友達が泊まりにきたとき

俺は編集をしていたのだがきゅうに女友達がいた部屋から大きな物音がした。

何事かと思い部屋を開けたら、女友達が倒れていた。

その隣には、あの曰く付きの刀が抜かれていた。

俺は刀をしまおうとしたが、しまえないのだ。

しかも、物音の扉まで空かなくなっている。

さすがにまずいと思ってあたふたしてると後で

「フ、フフ、フ、フフフフ」

女友達が変な笑いかたをしていた。その手には…

刀が握られている。

「友達家族関係なく襲ってしまう」

そんな言葉が頭によぎる。

くそ、じいちゃんは刀を抜いたときの事を教えてくれなかった。信じてたんだな。ちくしょう

そんなこと思ってるうちに、その子が斬りかかってきた。

俺はとっさに避けて自分の部屋に戻り

刀を持った。けっこう前に自腹で買った何百万もする刀だ。「本物」

あの子も本物の刀を持ってるから、偽物じゃやられちゃう。

俺は、その子の所に向かおうとしたがもう部屋の前に来ていた。

俺は、その子が降り下ろす刀に対して違和感を感じた。

襲ってきてるわりにはなんか抵抗あるな。

自分のからだの中の何かに抵抗しているのか?

俺は、そのすきに昔剣道で鍛えた事をいかし

素早い動きで「自分で言ってる」その子の刀を斬りあげた

刀が宙を舞う

そして、その刀は床に突き刺さった。

同時にその子は気を失って倒れた。

「や、やったか?」

刀を探してもあの曰く付きの刀がない。

俺はその子を抱えてベットまで運んだ。

何時間も経ってからその子が目を覚ました。

「あれ、なんで私…寝てるの?

部屋で本読んでたのに」

その子はどうやら、物置きを開けたところから記憶がすっぽり抜けているらしい。

俺はその子にさっきまで起こったことを説明した。

その子は泣きながら謝ってきた。

だが、その曰く付きの刀の件を先に言わなかった俺が悪かった。

その子は、お詫びにチョコを作ってくれたよ。

後から確認したことだが、曰く付きの刀は

何事もなかったかのように

物置きに戻っていた。

俺はその刀を妖刀と名付けて

今も誰にも乗っ取られないように守ってます。

Concrete
コメント怖い
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「実話」という名の名刀かとおもいました。
すごいはなしですね。

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