怖い話に関する短い話 十一

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怖い話に関する短い話 十一

ある学校の警備をしている道徳さんの話。

まだ校舎内にいる生徒を下校させるため見回りをしていると、最後に残った教室から数人による話し声がきこえてくる。

扉をノックし、声をかけた。

ぴたりと話し声がやむ。

そして返事はない。

仕方なく扉を開けると女子生徒が四人、怯えたような顔でこちらを見ていた。

すぐに《よかったあ》と胸をなでおろしている様子。

《怪談話をしていて、ちょうど自分たちのもとへ訪れるオバケの話だった》

とのこと。

完全下校時間であることを伝え、帰り支度をさせた。

そのまま玄関口まで同行し、別れる。

挨拶をして小さくなっていく彼女たちは、いつのまにか三人だけになっていたという。

Concrete
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この短さでしっかり怖いです。
こういうの好きです。

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