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友人が亡くなったときの話

短編1
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友人が亡くなったときの話

里美さんの友人が亡くなったときの話。

レイコさんという中学校の同級生なのだが、自殺だった。通学路にある踏み切りを、電車の通過中に乗り越えたのである。

担任の男性教師とクラスメイト全員で葬儀に参列し、その早すぎる死を悼んだのだが。

葬儀から半年後に、担任は警察に補導された。

レイコさんが使用していた競泳水着を身につけ、夜道を闊歩していたのだ。

聞けばこの教師、レイコさんの生前からストーカーまがいの付きまといを繰り返し、亡くなってからは校舎に遺された彼女の所持品をすべて無断で回収、自宅にコレクションしていたという。

遺族が学校を訪ねてきた際には

《レイコさん自身が身辺整理をしたのか、何一つ残っていません》

といけしゃあしゃあと答えていたそうだ。

当然懲戒免職とはなったが、法的には大した罪にはならない。

現在はふつうの暮らしをしているのではないか、とのこと。

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