ケンジは恋人のユウコを連れて山にキャンプしに来た。陽の沈む前にテントを張り夕飯にするカレーも作り終えていた。夜になりカレーを食べた後、星を見ようとケンジが言って、二人は木が少ない場所へ向かった。
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テントに戻れるように黄色の紐を木にくくりつけながら進んでいた。ケンジは左手で懐中電灯を持ち右手でユウコと手を繋いで歩いていた。途中、看板らしきものがライトに照らされたので近づいて確認した。
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「注意!この先崖有り!」と書かれていた。先を照らして見ると見晴らしが良さそうだった。二人は崖に注意して進んだ。安全なところに腰掛けしばらくの間、星を見て過ごした。
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そして再び二人はテントに向け歩き始めた。来た時と同じようにして。帰り道は行きより注意して進んだ、道に迷ってしまうと大変だからである。ケンジは途中何度もユウコの手を握り直した。
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ケンジ「よし道は間違ってないようだな。ちゃんとユウコの右手の感触もある。もうすぐテントに着くはずだ」とケンジとユウコは無事にテントに到着し夜を明かした。
作者やみぼー
右手で右手を握って歩いてるならユウコは後ろ歩きしてることになる。帰り道に握った手は本当にユウコの手だったの?って話です。