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みなさま。このサイトを見ているということは百物語という怪談話をご存じですよね?
知らない人のために簡単に説明しますとろうそくを100本立て、何人かで怖い話を100話行い、
一つ行うごとにろうそくを消していき、最後の一本を消したときに必ず心霊現象が起こるというもの。
そんな百物語について本日はお話しようかと思います。
私は怖い話を聞くのが大好きでよく友人と怖い話をしていました。
何度も何度も怖い話をしていると当然ネタ切れになるため、今は存在するかわからないのですが
私の世代はミ〇シィーというSNSサイトが存在し、フェイスブック、インスタの走りと言ってもいいでしょう。
その中にコミュニティーといういわゆる掲示場があったんですね。その掲示板はいろんなジャンルがあり、
『20代集合』『アニメについて盛り上がろう』などいろいろあり
私はたくさんあるジャンルの中の『心霊・恐怖・実体験』というコミュニティーがあり、人数は600人くらいの規模でした。
その管理人のペンネームは『ユキ』と記載されていて、ユキさんはいつもぞっとするような怖い話を投稿していて
非常に怖く私はいつもチェックしていました。
そんなあるとき。管理人のユキさんからコミュニティーより投稿があり。
『おかげさまで5周年を迎えることができました。皆様のおかげです
5周年を記念して、オフ会を開催したいと思います。内容は恐怖にちなんだ百物語
皆様ぜひご参加ください』
日時〇月×日午後21時~
場所千葉県〇〇町〇〇3-5-12 旧寺院跡地正門前。
っと案内があり、私は人見知りの為ネットでしか、仲良くなれないタイプでしたので
行く気はまったくなかったのですが、不思議なことに当日の予約フォームを入力し、気づいたときには
参加表明を送っていました。
そして当日の夜私は仕事終わりにオフ会の百物語に参加することになりました。
会場は旧寺院だけあり、今にも何かが起こりそうな雰囲気。寺院の前には大きな鳥居が立っており、
その先を包むと街灯が一つだけついていて、そこに小柄な女性が立っていた。
私は『まさか見ちゃったか?』っと怖い気持ちになりましたが、恐る恐る近づいてみると
小柄な女性は声をかけてきました。
『百物語のオフ会参加の方ですか?』私は安心しました
『驚きましたよね?初めまして管理人のユキです』ユキさんは思ったより若く18歳くらいだろうか。
『〇〇さんですよね?他の方々はもうお揃いです。ご案内いたします』っと受付より2~3分ほど歩いた
離れにあるお屋敷まで案内されました。その道中ユキさんは親切にお話してくれて人見知りの私も
どこかホッとすることができ。会場につくと中には20名ほどの男女が集まっており、ガヤガヤとお話をしていました
ユキさんが『皆様改めましてこんばんは夜遅くに足を運んでいただいて大変申し訳ございませんコミュニティーの管理人ユキです』っと自己紹介が始まり注意事項が何点かあるとのこと。
『注意事項その1:これから先起こることは自己責任です。当コミュニティーは一切関与
致しません』
『注意事項その2:本日話す恐怖体験はこの場所以外で話すことを禁止します』
っと話があり、注意事項2については私はすぐ話したくなってします人ですので、ハイハイっという感じで流していました。
すぐに集まった人にろうそくが配られ、みんなが円になり百物語がスタートしました。
ここに集まった人だけあり、一つ一つの階段話は強烈で鳥肌がずっと止まりませんでした
10、20、50、80と話し続け、集まった時間が時間だけあり時刻は深夜に2時頃、最後の100話目になり、
今まで口を開かなかったユキさんが
『皆様とうとう最後の100話目ですおつかれ様でした。最後は私管理人がお話させていただきます』
と100話にふさわしい管理人が締めくくることになり、コミュニティーの参加者はユキさんの話はかなり怖いことを知っていたので期待感と、恐怖感で会場は最高に雰囲気となり、ろうそくの火がユラユラと揺れています。
『これは私が5年前に起こった実話です。』異名の空気の中淡々と話し始めました。
『実は私この百物語に参加したのは今回が最初ではないんですね、5年前も同じように参加者を募集し
今回と同じ場所同じ日時同じルールで百物語をしたんです。その時は怪奇現象みたいのは全く起らなくって
内心残念だなーって思いながらコミュニティーの数人で会場を出て、今日の怖い話を振り返って私は話していたんす。』すると友達が
『ユキちゃん今日のルール守ってないけど大丈夫って』聞いてくるんですね
私はルールのことなんかすっかり忘れていて、ぼーっと考えていると、一台のトラックが考え事している私を
shake
どーーーーーーーーーーんっと引いて逃げていきました。
皆さん、今日最初に話した注意事項を思い出して夜も遅いので気を付けてお帰り下さい
『以上私が死んだときの話でした』
ろうそくの火が消え会場は真っ暗。その後ユキさんは姿は見えなくなり、運営していた
コミュニティーもなくなっていました。
百物語をするときのルールをよく守って行いましょう。
おしまい。
作者ayumi