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私が、中学生の時の話です。
お昼に給食を食べる時は、仲の良い友達と、
机をくっつけて食べてました。
そんな時代だったのかも。
で、食べ終わってからも、
昼休みに、みんなでワイワイ話をしながら、
5時間目が始まる前、机を戻すって感じでした。
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ある日、いつもの様に友達と給食を食べながら、
その後の昼休みも、楽しく話していたのですが、
何となく、怖い話をする事になりました。
そこに机をくっつけていた友達は、5、6人で、
何だかウソ臭い話をしながらも、
みんなで、キャーキャー盛り上がっていました。
すると、怖い話をしていたら、1人の友達が、
「 ちょっと!やめて!」
と、突然、自分の左の首元を、手で払いました。
みんな、黙ってその子を見ました。
「 、、、どしたん?」
と、その中の誰かが聞きました。
「 え?
分からんけど、ここら辺に、
何か、まとわりつく感じがしてん 」
と、その子は言いました。
その子は、ショートカットですし、
勿論、後ろには誰も居ませんでした。
その子以外は、
みんな、怖くなってしまい、
怖い話はお開きになりました。
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その後、
誰からも、その話をする事はありませんでした。
知ってるけど、あえて言わない、、、と言うか、
中学生なりにも口に出せない、タブー的な感じと言うか、、、
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” 怖い話をしていると、霊が寄ってくる ”
なんて、よく言いますが、
その子が、その時に、
何を感じて左の首元を払ったのか、、、
未だに、私も分かりません。
作者退会会員
私にしては、短編な方ですね 笑。
些細な話なのですが。20年数年、経った今でも、
何となく印象に残っていると言うか、忘れられない出来事です。